ブログランキングに参加しています

【ドラマ:ファーゴ シーズン2】あらすじ、ネタバレ。ギャング間抗争に巻き込まれ、暴走するドリーマー主婦

スポンサーリンク

今回紹介するドラマは 【ファーゴ】シーズン2

ドラマ版【ファーゴ】シーズン2 解説

2015年アメリカ チャンネルFXにて放送 全10話

1996年の映画【ファーゴ】に着想を得てプロデューサーのノア・ホーリーが原案、脚本を手掛けたドラマのシーズン2です。

S1では、ノア・ホーリーが10話全ての脚本を書いていますが、

S2ではホーリー以外に、ボブ・デローレンティス(映画版ドクター・フー)やスティーブ・ブラックマン( アンブレラアカデミー)、マット・ウォルパート 、ベン・ネディヴィが参加しています。

S2の舞台は、1979年のノースダコタ州ファーゴ、サウスダコタ州スーフォールズ、ミネソタ州ルヴァーンで起こったギャング間の抗争とひき逃げを隠蔽してしまった夫婦の逃亡を絡めたクライムサスペンスです。

FX – Fargo Season 2

S1では、のんびりしたミネソタ州の田舎町住む冴えない中年男が、ひょんな事から凄腕の殺し屋に殺人を依頼した事から始まる事件でした。

S2は、S1の27年前の物語です。

S1で登場した“ルーのコーヒーショップ”の経営者のルー・ソルヴァーソンが警官時代に起こった“”スーフォールズ”の事件を描いた物語。

ある凄惨な殺人事件の犯人をひき逃げし隠蔽した夫婦がギャング間抗争に巻き込まれていくストーリーです。

S1では31歳だったルーの娘モリーが6歳で登場しています。

シリーズはアンソロジーとなっていますので、どの作品から観ても楽しめますが【ファーゴ】をたっぷりと楽しみたい方は、是非映画版ファーゴから観る事をおすすめします。

スポンサーリンク

あらすじ

『これは実話の映画化である。実際の事件は1979年ミネソタ州で起こった。生存者の希望で人名は変えてあるが、死者への敬意をこめて事件のその他の部分は忠実な映画化をおこなっている』

(ファーゴは、映画もドラマもこのテロップから始まります。冒頭からブラックジョークが効いていますが、この作品は完全なフィクションです)

事件の始まり

ノースダコタ州ファーゴのギャング”ゲアハルト一家”はビジネス、ギャンブル、ドラック、売春を取り仕切りこの一帯を支配していました。

しかし最近では、この一帯をカンザスシティのギャングが荒らし始め、ゲアハルトの収入が激減していました。

ボスのオットー・ゲアハルトは、ゲアハルトへの怒りで発作を起こし倒れてしまいます。

その頃、ゲアハルトの3男ライは、ミネソタ州ルヴァーンにあるカフェ“ワッフル・ハット”に来ていました。

一家の稼ぎをギャンブルにつぎ込んでしまったライ。

返済の金欲しさに、ある事件を担当する地裁判事を脅す為、彼女を尾行していました。

店で判事に脅しをかけますが、判事は「ボンクラね」とライをバカにし撃退スプレーで抵抗してきました。

逆ギレしたライは、持っていた銃で判事と応戦してきたコック、犯行を目撃したウェイトレスの3人を次々に射殺してしまいます。

その直後…夜空に突然UFOが現れます。

驚いたライは、UFOに憑かれたように道路へ出てしまい、そこへ走ってきた1台の車に撥ねられてしまいます…

その車は一旦停止したものの、フロントガラスに頭を突っ込み意識の無いライをそのままに夜の闇に消えていきました。

通報を受け現場に駆けつけたミネソタ州警察官のルー・ソルヴァーソンは、凄惨な現場に言葉も出ませんでした。

そこへミネソタ州ルヴァーンの保安官でルーの義父のハンク・ラーソンも駆けつけます。

2人が現場検証をすると不可解な事ばかりでした。

  • 外へ向かった血痕は2人分あるが犯人の痕跡がパッタリ消えていました。
  • 犯人は車を置いたまま消えています。
  • 血のついた紙幣と道路のブレーキ痕
  • 木の枝にぶら下がった片方だけの革靴
ある夫婦の秘密

ミネソタ州ルヴァーンの精肉店に勤めるエド・ブロムクイストは、1日の仕事を終え帰宅しました。

妻のペギーが夕飯の準備をしています。

ペギーは美容師で、来週開催されるセミナーを楽しみにしていました。ペギーは向上心が強く、未だに自分探しをしたいと言っています。

すると突然、大きな物音がしました。

ペギーは、食卓のコップをわざと落としてエドの気をコップに逸らしますが、

また物音が聞こえます。

今度は、エドの首に手を回しエドを誘うペギー

しかし、エドは「見てこないと」とペギーの手を払い、音のする車庫に向かいました。

驚いた事に、車庫にはフロントガラスが割れ血の付いた車があります。

呆然とするエドに「シカをはねたと言わなかったけ?」とペギーははぐらかします。

しかし、車庫の奥で物音が響きました。

物音のする方へ近づいていくエド…「エド ダメよ」ペギーは止めます。

そこには、必死に扉を開けようとしている血まみれの男がいました。

エドに気づいた男は、ナイフを持って襲いかかって来ます。

エドは必死に男を抑えますが、激しく揉み合ううちに手に取ったスコップで男を何度も刺してしまいました。

「ウソだろ。まずいよ…」

興奮しているエドにペギーはひき逃げの告白を始めます。

「はねたのに何故、病院や警察に行かなかった?」エドが尋ねると「急に飛び出されてどうすれば?」とペギーは弁解します。

驚くべきことに、ペギーは男がフロントガラスに突っ込んだまま帰宅し、何食わぬ顔で夕飯を作っていたのです。

「通報しよう」

「無理よエド。聞いてちょうだい」

ペギーは、2人でカルフォルニアに逃げて出直そうと言い出します。

しかし、エドには夢がありました…育ったこの町で、精肉店を継ぎ子供を作り家族を増やす事でした。

ペギーは、全てを片付けて隠蔽しようとエド説得します。

「2人とも刑務所行きよ。夢は叶わない…」

するとエドは「ああ 分かったよ。それなら2人で片付けよう」と答えたのでした…

キャスト紹介

ルー・ソルヴァーソン/パトリック・ウィルソン

ミネソタ州警察の警官。ルヴァーンに家族3人で暮らしています。癌を患っている妻の病状を気遣い6歳の娘の面倒を見るなど優しい夫であり、ワッフル・ハットでの殺人事件の捜査やレーガンの警護を担当する等優秀な州警察官です。

ハンク・ラーソン/テッド・ダンソン

ミネソタ州ルヴァーンの保安官でルーの義父。娘婿のルーとの信頼関係も強く2人で協力しながら事件の捜査に当たっています。ルーの良き理解者。

ペギー・ソルヴァーソン/キルスティン・ダンスト

エドの妻。ルヴァーンの美容師で、夫のエドとは違う将来を描いています。ひき逃げをしても平気なところや子供を欲しがっているエドには秘密でピルを服用する等、図太い性格の持ち主。

エド・ブロムクイスト/ジェシー・プレモンス

ペギーの夫でルヴァーンの精肉店の店員。店を継ぎ子供を持つことを望んでいます。ペギーに引きずられ警察とギャングから追われる事になってしまいます。

心からペギーを愛しています。

ゲアハルト一家

フロイド・ゲアハルト/ジーン・スマート

ノースダコタ州ファーゴのギャング・ゲオハルトの長オットーの妻。病に倒れたオットーに変わりゲオハルトの長となります。

ドッド・ゲアハルト/ジェフリー・ドノヴァン

ゲオハルト一家の長男。兄弟の中で1番攻撃的で傲慢な性格。家族に対しても思いやりがなく、次男のベアとは仲が悪い。オットーが倒れた後は、長男である自分が長となるべきだと思っています。

ベア・ゲアハルト/アンガス・サンプソン

ゲオハルト一家の次男。体に障害を持った息子チャーリーを大切に思いギャングにはさせないと決めています。長となった母フロイドをサポートします。

ライ・ゲアハルト/キーラン・カルキン

ゲオハルト一家の三男。臆病な性格なのに虚勢を張っています。事件の発端となったワッフル・ハットの殺人事件の犯人。

ハンジー・デント/ザーン・マクラーノン

ゲアハルト一家のドッドの手下。インディアンの為度々差別を受けます。命令は必ず実行する忠実な性格で一家から信頼されています。

カンザスシティ

ジョー・ブーロ/ブラッド・ギャレット

カンザス・シティーのギャングの幹部。マイク・ミリガンのボス。組織の北への勢力拡大の為ゲオハルトの吸収を主張します。

マイク・ミリガン/ボキーム・ウッドバイン

カンザス・シティーのギャングでブーロの命令でライの行方を捜します。ドッドの娘シモーヌを利用しゲオハルトの情報聞き出し、一家に攻撃を仕掛けるなど手段を選びません。

♦スポンサーリンク♦

只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます

(配信は投稿時のものとなります)      

 

勝手に私見考察

ここからはネタバレも含みます。

1979年のアメリカ

S2では、1980年のアメリカ大統領候補のドナルド・レーガンが選挙戦を繰り広げ各地で演説会を開いている様子や俳優時代の映画もコメディ要因として登場しています。

この時代のアメリカ国民は、WW2、朝鮮戦争、ベトナム戦争と繰り返される戦争に傷つき、カーター政権の失政や政治家スキャンダルで自信を失い混乱している社会がベースに物語は描かれています。

冗談のようですが、ライがひき逃げされる場面や”スーフォールズ”の事件で突然UFOが現れます。

なんだこれ!って思うシーンですが

実際に1979年のミネソタ州でUFOの目撃情報が確認されています。こういう奇を狙った演出も上手いですね。

ファーゴで描かれる家族愛

ルー・ソルヴァーソンの場合

S1では、ルー・ソルヴァーソンが体を張って孫を守る姿や、娘モリーの家族が寄り添ってTVを観ているシーンが何度もあってとても印象的でした。

そして、S2でも幼い娘と癌を患った妻を心配しながらも、仕事を頑張るお父さん(ルー)の姿は立派でしたし、その娘婿を陰ながら支える舅(ハンク)は、実に頼りになるジイジイでした。

癌を患いながらも弱音を吐かずに、家庭を守り夫を仕事に集中させる妻(見習わなくては~)

お互いを思いやって家族を大切にする気持ちって…親から子に受け継がれて行くんですね…

エド・ブロムクイストの場合

妻のペギーのひき逃げに気づいた時、ルーが警告に来た時チャンスは何度もありましたが、結局ペギーの言うままに従ってしまいました。

エドもペギーもお互いを愛し合いながらも、一番大切だったのは自分でした。2人の結末は悲劇で幕を閉じます。

エド役のジェシー・プレモンスとペギー役のキルスティン・ダンストは、ファーゴでは叶わなかった夢をリアルパートナーとなって叶えています。

現在は2人の男の子に恵まれ4人家族です。

現代の日本でも、急激に変化する世の中で混乱している状態がファーゴと重なります。

そして、一番大切にするべきは家族だな~とファーゴを観て1番の感想でした。

♦スポンサーリンク♦

只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます

(配信は投稿時のものとなります)      

 

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました