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【ドラマ:ウェントワース女子刑務所 シーズン4】あらすじ、解説。こうしてビーは伝説のトップドッグになった!

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今回紹介するドラマは ウェントワース女子刑務所 シーズン4

2013年からオーストラリアで製作されているテレビドラマシリーズ

シーズン4は、2016年にオーストラリアの有料テレビチャンネルSoHoで放送されました。

全12話(1話 45分前後)

原題:Wentworth

シーズン3では、いよいよファーガソンの陰謀があと一歩で達成されるところでした。

そのあと一歩を阻止したのは、同じレベルの策略家ビーだったのです。

普通の主婦だったビーが、どうやって刑務所のトップドッグになれたのか…

それは、ずば抜けた策略家であり、目的達成のためには、どんなリスクも厭わない強い信念があったからではないでしょうか。

そしてビーは、ジャックスやフランキーの様に薬や暴力で囚人達を支配しトップドッグになったわけではありません。

ルールーと罰でもって囚人達に秩序を守らせようとします。

がしかし…

Wentworth Season 4 Recap | showcase on Foxtel

S3でビーとトップドッグを競い合ったフランキーは、ファーガソンに邪魔されながらも何とか仮出所する事が出来ました。

また、S3のラストではビーとフランキーの間に、トップドッグ同士の友情が芽生えていました。

そしてS4では、出所したフランキーとビーが、刑務所の面会で久しぶりに再会するシーンがあります。

実際の撮影でも、ビー役のダニエル・コーマックとフランキー役のニコール・ダ・シルバは、久しぶりの再会だったようで本当にうれしくて、全く演技する必要が無かったと2人は語っています。

この撮影時の様子は、2022年4月にHuluの特別トークイベントの中継で2人が語っています。

では、そんな2人のシーンを本編で確認してみましょう!

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キャスト紹介

これまでのキャストはこちらから↓確認してください

アリー・ノヴァック / ケイト・ジェンキンス

カズがトップの自警団レッド ライト ハンドのメンバー。アリーは元売春婦で麻薬中毒者でしたが、カズのお陰で、その人生から抜け出す事ができました。彼女は、恩人のカズに忠実な仲間です。

ジェイク・スチュワート/ バーナード・カリー

ウェントワースに赴任する前は、ウォルフォード刑務所で警備員を務めていました。刑務所内の麻薬取引に手を染める汚職職員です。

あらすじ

ワントワース刑務所の火災事件の後、ヴェラが新しい看守長に就いていました。

刑務所の再建をアピールしたい理事会は、2日後に報道陣を見学させる予定です。

そして、その重責は看守長のヴェラにかかっていました。

失敗は許されません。

またこの日は、改築工事が完了したワントワースに、ビーを始めH棟の囚人達が戻って来ました。

同じく副看守長に昇進したジャクソンとヴェラは、囚人達を出迎えます。

囚人達が部屋へ戻ると、新しい刑務所のリーフレットやアメニティー用品が用意されていました。

刑務所はファーガソンの頃とは様変わりし、様々な講座やヨガにフィットネスまであります。

ところが、そんな事よりもドリーンとブーマーは個別面会を一番望んでいました。

ブーマーは「ビー個別面会を頼んで」と頼んできます。

そこへ、他の囚人達がやって来ました。

一瞬で空気が張り詰めます。

「お帰りビー」

「会いたかった」

ところが、囚人達は次々にビーを歓迎したのです。

その中には、ティナやルーシーまでいます。

しかもルーシーは、護身用に手製のナイフをビーにプレゼントしたのです。

そこへ看守のマイルズが、キムを連れてやって来ました。

ドリーンが電話を掛けたいとマイルズに訴えます。

一瞬躊躇するマイルズですが、ビーの意向を察ると

「今ならいいわ」と了承しました。

ドリーンは、薬物所持で起訴されている恋人のナッシュに電話をかけます。

ナッシュは、ファーガソンの罠にハマり、仮釈放中の薬物保持の現行犯で逮捕、起訴されていました。

しかし、ファーガソンの逮捕によって不起訴になっていました。

その報を聞いたドリーンは大喜びです。

ところが、息子のジョシュアをナッシュに預けなければならない現実が、ドリーンを複雑な気持ちににさせてしまいます…

ある日、ビーと仲間達が談話しているとカズの仲間のアニーがやって来ます。

「カズが呼んでる」

ビーは、マキシンに視線を送りました。

「ビーに用事なら自分から会いに来させて」とマキシンが答えます。

「分かったわ。時間と場所は」

「交代の時洗濯室で」ビーが答えました。

アニーと入れ替えにジャクソンがビーを呼びにやって来ました。

次は、ヴェラがビーに話があるようです。

「新しい刑務所の居心地は?」

「ホテルも顔負け」

2人は、軽く雑談を交わしました。

そして、ヴェラは本題に入ります。

ヴェラは、革新的な刑務所を目指して、様々な取り組みを導入していました。

講座やセラピーなどもその一環で始めた事でした。

そこで、ビーに力を貸して欲しいと協力を依頼します。

「何故、私が?」

「私たちの願いは一同じでしょ」

ヴェラは、刑務所内で未だに薬物を根絶できない状況を何とかしたいとビーを説得します。

「嫌だと言ったら?」

ヴェラは、答えに戸惑いながら

「すごく残念なことね。多くの女性が危険にさらされる」

ビーは、ヤラレタとばかりに

「分かった」と承諾しました。

但し、個別面会を条件に…

さすがに、個別面会を取引に出されたヴェラは驚きました。

そこで、理事会にかけあう事と報道陣の見学で囚人達が揉め事を起こさない事を条件に取引は成立します。

「何があっても首謀者は私じゃない」

そう言い残し、ビーはH棟に戻りました。

ビーの帰りをマキシンとブーマーが待っていました。

「交代の時間よ」

そう告げるとマキシンは、コッソリと手製のナイフを渡します。

「相手はカズよ」

ビーは、ナイフを服の中に隠しました。

「また争いが始まるのね」

様子を見ていたリズは、うんざりして言います。

「あとにして」

ビー達は、カズの待っている洗濯室に向かいました。

続きは本編で!

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勝手に私見考察

ここからはネタバレを含みます

DV夫に苦しめられていた普通の主婦が、何故伝説のトップドッグになったのか!

私の勝手な私見でもって解説していきます。

先ず、ビー自身は仮釈放なしの無期懲役に加えて、成りたくてなった訳じゃないトップドッグの役割にうんざりし自傷行為をするほど精神的に追い込まれていました。

リズやマキシンにも本音を隠し、心を閉ざし始めてしまいます。

そんな状態でファーガソンが囚人となってウェントワースに戻って来ました。

しかし、ファーガソンの頭脳戦に敵うのはビーしかいません。

結局、ヴェラもジャクソンもファーガソンの正体を知っていてもやられっ放しです。

そして、精神的に参っているビーに追い打ちをかけるように、マキシンの病気が発覚します。

ビーがトップドッグでいるためには、マキシンの存在が不可欠でした。

ビーのカリスマ性とマキシンの鉄拳があってこそ、刑務所内でパワーバランスが成り立っていたのです。

そんなどん底のビーを救ったのが、ビーに恋するアニーでした。

ビー自身も本来のセクシャリティに気づき、アニーと恋愛関係になっていきます。

もうトップドッグなんて誰かにクレテやる~!

きっとそんな思いで、ビーはトップから退く決意をしました。

しかし、こうした隙にファーガソンは陰謀を仕掛けきます。

も~本当に執念深い!

ファーガソンの目的は、敵を排除し再び看守長に返り咲くことでした。

そして、ファーガソンの魔の手は、大切なアニーを襲います。

そこで、守るものを失ったビーは、最後の勝負にでました。

「私の勝よ」

と最期に言い残し、ビー自らファーガソンが殺すように仕向け、殺されてしまいました。

それでは、ここでいきなり歴史を振り返ってみたいと思います…

伝説の偉人になるには、一定の法則があるように思います。

例えば…

  • 暗殺など突然の死 (JFK、ジョン・レノン、伊藤博文、高橋是清、リンカーン、キング牧師)
  • 人気絶頂期での突然の死や引退 (尾崎豊、三浦春馬、山口百恵、フレディ・マーキュリー)

チョット古い名前が多いかもしれませんが…等々挙げられます。

そして、ビーは自ら犠牲となってファーガソンの目的を完全に阻止しました。

ビーがいなければ、ファーガソンはまんまと看守長に返り咲いていたでしょう。

結果、彼女は刑務所に逆戻りになってしまいます。

ビーは、自ら犠牲となりウェントワースを守った事で、伝説のトップドッグになったのです!

ダニエル・コーマックの存在感なしにWentworthの成功はあり得なかった!

シーズン1~シーズン4までビー・スミスを演じたダニエル・コーマック。

この作品では、初めて観る役者さんばかりでしたが、彼女は難しいビー・スミス役を見事に演じ切ったと思います。

しかし、実際のコーマックは非常に陽気で明るい女優さんです。

セクシャリティに関しても男性、女性両方と恋愛関係を持った経験をオープンにしています。

チョット話が逸れますが、現在アクターズスクールなどで教えている演技法の1つに”メソッド演技”があります。そして、この演技法が役者の役作りにおいて主流になっているようです。

そのメソッド演技法についてはこちらを参考にしてください。

メソッド演技法:wikipedia

このワントワース女子刑務所で活躍している役者さんの迫真の演技が、皆とっても素晴らしいです。

しかしそれは、“メソッド演技法”によって心身ともに削っての演技だからこそなのかもしれません。

コーマックが、2022年4月にHuluの特別トークイベントの中継で見せていた陽気さに、何処か繊細で脆さを感じてしまいました。

ふと…役作りに没頭する余りの情緒不安定な感じなのかな…と勝手に思い込んで勝手に心配しています。

こうして作り上げられたビー・スミスの強い存在感と、トランスジェンダーのマキシマムの優しい微笑み!

ギスギスした刑務所の中で、2人のユニークなコンビが良かった~。

さて、そんなビーのいなくなったウェントワース刑務所は、今後どんな展開を見せるんでしょうか!

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