今回紹介する映画は 赤ちゃんに乾杯、愛と青春の旅立ちの2本立て
1 赤ちゃんに乾杯
概要
1985年に公開されたフランスのコメディ映画
監督、脚本:コリーヌ・セロー
彼女は、フランスの監督、脚本家、女優であり、その作品のテーマ曲を作曲したり、
自ら創設した合唱団の指揮も務めるなど、その才能が半端ない!
その上、彼女の作品は評価も高い!
原題:3 hommes et un couffin(3人の男とゆりかご)
上映時間:107分
キャスト紹介
- ピエール/ローラン・ジロー
 - ミシェル/ミシェル・ブジュナー
 - ジャック/アンドレ・デュソリエ
 - シルヴィア/フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー
 
あらすじ
ジャック、ピエール、そして漫画家のミシェルは、パリ中心部にある非常に大きなアパートをシェアし、たくさんのガールフレンドと付き合い、優雅な独身生活を謳歌していた。しかし、そんなある日、ピエールとミシェルは、マンションのドアの前に、赤ん坊が置き去りにされているのを発見する。赤ん坊と共に置かれていた手紙は、ジャックの元恋人からのものだった。優雅な独身生活から一変、男3人と赤ちゃんの生活が始まる…
この映画は、フランスで1000万人以上の観客動員数を記録し、
第11回セザール賞にて作品賞など3部門を受賞、監督賞など3部門にもノミネートされ、
海外でも、第58回アカデミー賞外国語映画賞と
第44回ゴールデングローブ賞外国語映画賞にもノミネートされた。
また、ハリウッド、日本、インドでリメイクされ、
2003年に続編『18 Years Later』が公開され、2018年に舞台化もされている。
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(配信は投稿時のものとなります)
2 愛と青春の旅立ち
概要
1982年のアメリカのロマンティック映画
監督:テイラー・ハックフォード
脚本:ダグラス・デイ・スチュワート
スチュワートは、自身の海軍航空士官候補生時代の経験から脚本を書いていて、
恋人ポーラのキャラクターは、彼が候補者学校時代につき合っていた、
地元の工場労働者がモデルなのだそうだ。
実際は、映画とは違い2人が結婚することはなかった。
原題:An Officer and a Gentleman
上映時間:124分
キャスト紹介
- ザック・メイヨー/リチャード・ギア
 - ポーラ・ポクリフキ/デブラ・ウィンガー
 - シド・ウォーリー/デヴィッド・キース
 - エミール・フォーリー軍曹/ルイス・ゴセッ ト・ジュニア
 - リネット・ポメロイ/リサ・ブラント
 
あらすじ
母親の自殺後、13歳のザック・メイヨーは、フィリピンに駐留していたアルコール依存症で女たらしの父バイロンのもとで育った。大学を卒業したザックは、父親の元を離れワシントン州ポート・タウンゼント近郊にある航空士官候補生学校(AOCS)フォート・レーニアに赴任する。そして過酷な訓練の毎日。そんな中、町工場で働く娘ポーラと出会う…。ところが、海軍航空士との結婚を夢見る地元の女性たちとの交際にある警告を聞かされる…
この作品は、1982年の最高傑作とも言われ、
製作費600万~700万ドルに対して興行収入は1億9000万ドルと経済的にも成功した。
鬼軍曹役のゴセットはゴールデングローブ賞とアカデミー助演男優賞を受賞し、
この部門で受賞した初のアフリカ系アメリカ人俳優となった。
また、ウィンガーが主演女優賞、脚本賞、編集賞、作曲賞にもノミネートされ、
主題歌賞(「Up Where We Belong」)も受賞した。
勝手に私見考察
2作品から学ぶ人生の選択
~赤ちゃんに乾杯~ 独身貴族からの卒業を選択した男たち
ヨーロッパ作品については、このブログで以前から書いているが、
セリフやカット割りも大雑把で細やかな演出は皆無、この作品でも同様だったが、
しかし、そのシンプルな演出がこの作品では、功を奏していたように思う。
散々、自分勝手な愚痴を言いまくる主人公たち、耳障りなほど言い合いを繰り返しているが…
しかし、その表面的な態度とは裏腹に、
内心では、赤ちゃんが可愛くてほっておけない!ここがミソなのだ
仕事を終え帰国した母親が赤ちゃんを迎えに来た後、
彼らは、ようやく心に芽生えていた母性に気づく。
すると、もとの優雅な生活に戻っても心が満たされないのだ!皮肉なものだ
シングルマザーで赤ちゃんを育てることに疲れ果てた母親が、
最後に、彼らへ救いの手を求めた。 その苦労に共感して涙腺崩壊~
すると、何と彼らは母親への援助を申し出たのだ!
独身貴族だった3人が、一番の理解者になるオチは素晴らしかった~
人間にとって、無償の愛情を捧げる事で、いかに心が満たされるのか…
その大切さをコメディで描いた傑作だった。
~愛と青春の旅立ち~ 劣等感を克服し最低の人生から憧れの人生を掴んだ男
若い頃に観た感動とおばさんになってからの感動が違い過ぎて 草~
言わずもがな、この作品はラブロマンスの傑作なのだが…
親になってから観たこの作品は、また別の感動があった
遺言も残さずに自殺した母親を許せず、
ゲスな父親に育てられた主人公のザック。
誰も信用せず、必要ともしない… そりゃそうだ
しかし、そんなザックを見抜いていたのが
士官学校の鬼軍曹フォーリーだった。
彼は、ザックのような人間に
誰が信頼して命を預けるのか~と
怒り、ザックをD.O.R(退学希望)させようとシゴキにジゴクが、
ザックが一向に音を上げない。
こうなったら、強硬手段だ~と軍曹が言った時、
ザックは、初めて子供のように泣き叫び本心を打ち明ける。
”ここを辞めたら居場所がない”のだと…
そこからのザックは、見違えるように変わっていく。
しかし、親友がまたしても、
ザックに相談もしないまま自殺してしまう…
またもや、大切な人が1人で逝ってしまった。
ザックは、その悲しみから立ち直れない。
そして、とうとうフォーリ軍曹にD.O.Rすると言い放つ。
しかし、鬼軍曹は今度はそれを許さなかった!
彼は、身を挺して(ザックと格闘技で決着をつけ)除隊させなかったのだ。
この鬼軍曹にリスペクトを感じない人はいないだろう
こうして、様々な困難を乗り越え、ザックは見事に士官となり、
そして、有名なあのラストシーン。
最低だった自分を支え愛してくれたポーラを迎えに行く名場面だ。
最低な父親と過ごした最低な人生を捨て、
立派な大人のお手本のような軍曹と出会い、最愛の女性にも気づくことができたザック。
若い方にもぜひ見て欲しい青春ラブロマンスの傑作
最後に一言…
2021年4月、コロナ禍で世界中が不安で一杯だったころ。
唯一の趣味が映画鑑賞だった私は、暇に乗じてブログを始めてみたのが始りでした。
ボチボチながらも、4年半以上も続けてきましたが…
ただ、最近は仕事に家事に追われる日々で、投稿数も激減し、
限界を感じていました…
そして、大変残念でありますが…
今回の投稿をもってブログをお休みしたいと結論を出しました。
4年が長いか…短いか…といえば
何とも、中途半端な期間ですが…
拙い記事でありながら、自分が思う以上の方々に読んでもらうことが出来ました。
誠にありがとうございました。
勝手ながら、これにて“映画・ドラマ暇つぶしRoad show”は一旦終了とさせていただきます。
フォローをしていただいた方々を始め、暇つぶしに来て頂いてありがとうございました!

