しかし、アメリカで2001年上映されトップ10内に6週間も入り、第59回(2001年度)ゴールデングローブ賞・コメディ/ミュージカル部門で作品賞と女優賞にノミネートされています。
あらすじ
ここからはネタバレを含みます
エルがハーバードを目指した訳……
主人公のエル・ウッズは、CULA(ロサンゼルス市立大学)でファッション・マーチャンダイジングを学び(成績はオールA)、社交クラブのデルタ・ヌーの会長で、一見Valley girl(中身の空っぽのギャルみたいな意味です)。
イケメン彼氏のワーナーと友人にも囲まれ順風満帆な学生生活を送っていました。
しかし卒業が間近となったある日、ワーナーから「30歳までに上院議員を目指す。マリリン・モンローみたいなブロンド女は議員の妻にふさわしくない」とあっさり振られてしまいます。
一時は落ち込むエルですが、何てポジティブシンキング!ワーナと復縁する為に彼が入学するハーバードのロースクールを目指し猛勉強を始めます。
Legally Blonde (2001) | Official Trailer | MGM Studios
ハーバードって簡単に入学できるの?
ハーバード合格ライン
・学校の成績(GPA) /卒業した学校のレベル
・SATスコア→エルが179点でクリア
・TOEFLスコア
・エッセイ
・スポーツの実績やボランティア活動などの課外活動実績
・推薦状
エルは、努力と根性、友人たちの協力もあって、困難な上記条件をクリアして見事!ハーバードへ入学します。CULAでも成績はオールAだったわけで、元々優秀な生徒だと推測できますね。
折角入学したエルですが、ワーナーには既にヴィヴィアンという優等生の婚約者がいたり、厳しい女性教授のストームウェルからは、宿題を忘れ講義から追い出されたり…さっそく厳しい洗礼を受けます。
そんな中、親切な先輩エメットと出会います。彼は、エルにストームウェルの講義の秘訣を教えてくれます。(このエメットの真の目的は、雇い主でもあるキャラハン教授から依頼され優秀な生徒を見つけ出す為に、大学に潜入していた弁護士だったのです)
エルにとって、厳しい状況は続きます。
Valley girlの底力
教授や他学生からは派手なスタイルや破天荒な行動から批判的な視線を浴びたり、ワーナーにアタックするも振り向いてもらえず…
落ち込んだエルは、目に留まったヘア&ネイルの店へ飛び込みます。
そこで高校中退で最近8年付き合った彼に振られ、愛犬もとられて落ち込んでいるポーレットと知り合いました。
ポーレットに励まされたエルは、再びワーナーへアッタクを試みることに…
ところが、憧れていたワーナーの正体を知ることになってしまいました。
ワーナーも周りの学生たち同様、エルが実力でハーバードへ入学できた事より、エルの外見のValley girlのイメージだけしか見ておらず、内心見下していた事を思い知らされます。
ここからエルは一念発起!
教授で弁護士のキャラハンの事務所の実習生(上位4名)を目指し猛勉強を始め、次第に講義でもメキメキと実力を発揮し始めます。
そんなある日、エルとポーレットはポートレットの元彼から愛犬を取り戻すべく、元カレの所へ2人で押しかけます。
エルは、見事にポーレットを弁護し愛犬を取り戻す事に成功しました。
この時、エルは弁護士の意義に目覚めます。
エルの目標が弁護士になりたい!と変化した瞬間でもありました。
実習生
エルは、成績上位4人から選ばれる実習生の座を実力で射止めます。
4人のメンバーには、ワーナーとヴィヴィアンもいました。
そして、エルが担当する裁判は、ブルック・ウィンダム(デルタ・ヌーの先輩)による夫の殺害容疑でした。
エルは、知り合いのブルックが犯人などあり得ないと主張しますが、状況証拠はブルックが犯人である事を示しています。
彼女が犯人でない事を証明するには、アリバイしかありませんでした。
ところがブルックは、不利になろうとも頑なにアリバイを話そうとしません。
そこでエルは、独断で拘置所へ行き、ブルックからアリバイを聞き出します。
ブルックは、信頼するエルにアリバイを告白しますが、美容法レッスンでビジネス的に成功しているブルックにとっては致命的な内容で、とても公に出来るアリバイではありませんでした。
ブルックは、エルに口外しないように約束させます。
そして、エルもどんなに苦しい状況になろうとも、決して約束を違わず口外することはありませんでした。
そんなエルの姿をみていたヴィヴィアンは、いつしかエルに対して敵意から信頼へと気持ちが変化し始めていました。
キャラハンの裏切り
大学教授のセクハラ事件って実社会でも結構聞きますよね。
物語の中でもキャラハンが、弁護士として自分の事務所で雇う事と引き換えにエルに迫ってきます。
またしても、エルは軽い女と見られるんですね~。
イメージって良いイメージならラッキーですが、アメリカでは、ブロンドってだけでイメージ的に損なんでしょうか…
しかし、エルは泣き寝入り等しません。きっぱりと断ります。
そして弁護士になる夢も諦め、ロスに帰ろうとしますが…
ここからラストに向け大どんでん返しが始まります。観た後は、スッキリ満足!保証しますよ。
勝手に私見考察
ラストでは、裁判の勝利、卒業生総代、弁護士、素敵な彼氏とあらゆるものを手に入れてしまうエル。
怒涛のハッピーエンドを迎えます。
そして、最後にワーナーを思いっきり見返しているくだりや卒業生総代としての訓示は、どん底状態から這い上がったからこそ胸に来るものがありますね。
素敵な訓示でした。
また、ヴィヴィアンと女の友情も芽生え、親の七光りでハーバードにも補欠入学だったワーナーの軽薄さに気づいたヴィヴィアンは婚約を解消します。
キャラハンの件もそうですが、好感や社会的信用といったイメージについて、学歴や家柄等がかなりウェートを占めませんか。
人の本質を見ない事多いですよね。
事実、私自身も経歴だけで信用度が高くなったりしてしまいます。
見かけだけじゃない!キューティブロンドの根底にあるテーマのように感じました。
ストーリーを通して、常に自分軸で物事を考え、他人がどう思うかではなく、自分を信じ裏切らないエルがとってもカッコイイ作品です。
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(配信は投稿時のものとなります)