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【映画:スリーピー・ホロウ】“首なし騎士伝説”をティム・バートンが映画化 1949年のディズニー作品をリスペクト

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今回紹介する映画は スリーピー・ホロウ

2000年日本公開 アメリカ製作 

監督:ティム・バートン 脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー

製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ

原題:Sleepy Hollow 上映時間:105分

原作:1820年にアメリカの小説家ワシントン・アーヴィングが発表した、短篇集『スケッチ・ブック』の一篇『スリーピーホロウの伝説:Wikipedia

監督のティム・バートンは超有名なヒットメーカーですが、脚本家のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーも超話題作”あの【セブン】”の脚本家です。

おまけに…製作総指揮にあのコッポラの名前まであるとは…

凄すぎる顔ぶれです!

ディズニーでもアニメ化

この『スリーピー・ホロウの伝説』に登場する首なし騎士。

日本では余り馴染みがありませんが、アメリカではハロウィンに欠かせない根強い人気のキャラクターなのです。

そこで …1949年にウォルト・ディズニーが【 イカボッドとミスター・ヒキガエルの冒険】のタイトルで長編アニメを製作しています

ところがこの作品…

ディズニーアニメなのにトラウマ級の結末!

何故なら、イカボッドは殺されたのか?それとも失踪したのか?

真実は謎のまま

全くもってスッキリしない都市伝説のような終わり方なのです…

それでは恒例の監督紹介

監督:ティム・バートン

 

出典:Wikipedia

ティム・バートンは、映画監督、映画プロデューサー、脚本家、芸術家、元アニメーターと非常に多彩な監督です。しかしそんなヒットメーカーにも黒歴史がありました。それは、ウォルト・ディズニー・スタジオのアニメーション実習生時代。彼はクローゼットの中に座り込んで出て来なくなったり、机の上に座ったり机の下に潜り込んだりと奇行を繰り返す問題児で、おまけに無口で人づきあいが苦手だったそうです。正に、天才は変わり者といったところでしょうか。

また、熱烈なゴジラファンとしても有名で、子どもの頃は、ゴジラ映画の役者になりたかったそうです。そのゴジラ愛から長編映画デビュー作『ピーウィーの大冒険』や『マーズ・アタック』にゴジラが登場したりしています。

非常にクセの強そうなバートン監督ですが、主演のジョニー・デップとは『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』『ダーク・シャドウ』など実に8作品でコラボしています。

勿論この【スリーピー・ホロウ】公開当時も大変話題になった作品で、私も映画館へ足を運んだ1人。

そして、この作品も他のコラボ作品に負けず非常に印象に残る大好きな作品の1つになりました。

Sleepy Hollow (1999) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers

おススメ度:★★★★★ 原作とはかなり違いますが、期待を裏切らない作品です。何度観ても飽きません。 
 
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キャスト紹介

公開当時は気が付きませんでしたが

脇役の面々まで何て豪華キャストなんでしょうか!

クリストファー・ウォーケン、マイケル・ガンボン、アラン・アームストロングを始め、

冒頭の裁判シーンでは、クリストファー・リーが登場しています。

ゴシックホラーに重厚感を感じさせる重鎮たちの競演でした。

イカボッド・クレーン/ジョニー・デップ

ニューヨーク市警察の捜査官で科学捜査を用いる異端な存在

カトリーナ・ヴァン・タッセル/クリスティーナ・リッチ

スリーピーホロウの村の地主バルタスの娘

マスバス/マーク・ピッカーリング

村長の従者だったマスバスの息子、母親はすでに他界していたため孤児になってしまいます。

父親の敵討ちを決意しイカボッドの協力者になります。

首なし騎士/クリストファー・ウォーケン

独立戦争で誰よりも殺戮を好んだドイツ人傭兵

彼の最期は敵兵に見つかり自分の剣で首を斬られ

その後、彼が埋葬された場所から「死人の木」が育ちます

バルタス・ヴァン・タッセル/マイケル・ガンボン

村の地主でヴァン・ギャレット家とは親戚関係

彼が移住した時にヴァン・ギャレット家からわずかな土地と古い家を与えられ、そこから必死に働き一代で村一番の名士となりました。

ヴァン・タッセル夫人/ミランダ・リチャードソン

バルタスの後妻でカトリーナの継母

前妻の看護師として雇われ、前妻が死去した後にバルタスと結婚します

ブロム/キャスパー・ヴァン・ディーン

カトリーナのボーイフレンドで、若者たちのリーダー的存在

スティーンウィック牧師/ジェフリー・ジョーンズ

村の長老の一人でイカボットの科学捜査には否定的

ジェイムズ・ハーデンブルック書記/マイケル・ガフ

村の長老の一人で村の公証人 臆病な性格で、いつも怯えているようです

トーマス・ランカスター医師/イアン・マクダーミド

村の長老の一人 医師という職業がらイカボットと関わることが多く、気を失ったり負傷したりする彼の診察をしてくれますが、イカボッドの科学捜査には懐疑的で解剖を快く思っていません

サミュエル・フィリップス判事/リチャード・グリフィス

村の長老の一人で酒好き 魔除けとして十字架を持ち歩いています

巡査部長/アラン・アームストロング

ニューヨーク警察の巡査部長でイカボットの上官 イカボットの科学捜査を快く思っておらず、解剖の許可も出しませんでした

ニューヨーク市長/クリストファー・リー

ニューヨーク市長でイカボットの科学捜査を快く思っておらず、遠く離れたスリーピー・ホロウの連続殺人事件の担当を言い渡します

あらすじ

その日

スリーピーホロウの村長ピーター・ヴァン・ギャレットは、遺言書を書き上げ

元従者のジョナサン・マスバスに遺言書を預けました。

そして、その後ギャレットは馬車に乗り家路に向かいます。

しかし、暗くなった空には雷が鳴り響き、何やら気味の悪さを感じる夜でした。

ハロウィンが近いせいかジャックオーランタンの案山子まで気味悪く感じます。

馬車の御者も雷鳴に驚き馬に鞭を当てスピードを上げました。

その時

後方から一頭の馬が物凄い速さで馬車を追い越します。

ギャッレトがその音に驚いていると…

行き成り剣を抜く音がしました。

不安になったギャレットは窓から頭を出します。

何とそこには、首のない御者が座席に座っていたのです。

危険を感じたギャレットは、思い切って馬車から飛び降り、

トウモロコシ畑の中を必死で走り続けました。

すると…

目の前に何者かの気配を感じ、ギャレットは心臓が止まりそうなほど驚きました。

するとその時、雷鳴と共に稲光に照らされ辺りが一瞬明るくなります。

ギャレットが見上げると、それはジャックオーランタンの案山子でした。

ギャレットは一安心します。

しかし、安心したのも束の間、誰かが背後に立っているの感じ

ギャレットが恐る恐る振り返ると…

突然、剣を抜く音と共にギャレットの頭が宙に浮かびます。

すると、雷に照らされたジャックオーランタンの案山子には…

ギャレットの血が飛び散っていました。

続きは本編で!

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勝手に私見考察

ここからはネタバレを含みます

この作品は、原作の原型を殆ど留めていませんが

それでも、随所にリスペクトを感じるシーンが散りばめられています。

そこでディズニーアニメのファンがこの作品を観てもこのシーンはあの場面と同じ!

などと違った楽しみ方ができるシーンをピックアップしていきます。

ディズニーアニメへのリスペクト

例えば…

・スリーピーホロウに到着したイカボットが村の長老たちから首なし騎士の話を聞き

 余りの恐怖感から手が震えコーヒーカップをガタガタさせるシーン

・ウィンシップ夫人を解剖したイカボットが馬で帰る途中で屋根付き橋を渡るシーン

 ヒキガエルが川へ飛び込むカットや

 ジャックオーランタンを持った首なし騎士に扮したブロムに追いかけられ

 炎に包まれたジャックオーランタンがイカボッドの顔に投げつけられるシーンは

 正にディズニーアニメのリスペクトでした。

この様にかなりディズニーアニメをリスペクトしていますが…

物語の展開はそれとは全く違っていました。

それは…

首なし騎士が伝説ではなく本当の魔物として現れ殺戮を繰り返すところや

カトリーナと結ばれる相手は全く違っていました。

ディズニー・スタジオでのアニメーター時代に問題児だったティム・バートンですが、

この様な未来を誰が想像したでしょう…

バートン監督のステキなサクセスストーリーでもありました!

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