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【映画:ベストキッド】1985年の大ヒット作品の感想 コブラ会へ継承された人生の生き方を説く感動の名作

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今回紹介する映画は ベストキッド

概要

1984年のアメリカのカラテ映画

原題:The Moment of Truth / The Karate Kid

上映時間:124分

1作目の大ヒットうけ、その後3作の続編が製作されている

  • 第2作 『ベスト・キッド2』(1986年公開)ミヤギの故郷沖縄を舞台に2人はミヤギの因縁の相手と対峙する
  • 第3作 『ベスト・キッド3 最後の挑戦』 (1989年公開)クリースの戦友が2人へ復讐を企てる
  • 第4作 『ベスト・キッド4』(1994年公開)ミヤギは従軍時代の戦友の孫娘に空手を教える事に

監督:ジョン・G・アヴィルドセン 代表作は、あのロッキーシリーズ

脚本:ロバート・マーク・ケイメン

ケイメンの代表作には、私も大好き!あの『フィフス・エレメント』(1997)やトランスポーターシリーズがある。

ケイメンは、自身が剛柔流空手道を長年に亘って学んでおり、出演者に指導したほどだったそうで、

脚本には、空手による精神的鍛練が色濃く描かれている。

また、その精神性が作品に重厚を与える一方で、

ヨーダのようなミヤギが風変りな方法で、

いじめられっ子ダニエルにカラテを教えるコメディタッチな面と

実に絶妙なバランスで描かれ飽きさせない。

そして、この作品は私たちにどこか懐かしさを感じさせ、

忘れかけた、人間の崇高な精神性を思い出させてくれる。

この作品…単なるスポ根映画ではないのだ。

チョット大げさかな?

名シーン – 床磨きとワックスがけをしてたら最強になっていた件 | ベスト・キッド | Netflix Japan

まだまだ続く人気シリーズへ

ベストキッドシリーズは、その後も2010年にアメリカ・中国合作映画のリメイク版が製作され

2025年、最新作が公開される。

  • リメイク 『ベスト・キッド』(2010年公開)ジェイデン・スミスとジャッキー・チェン主演で中国版リメイク
  • コブラ会』(2018年 6シーズン)
  • 第5作『ベスト・キッド:レジェンズ』(2025年公開)

リメイク版では「いじめられっ子が風変わりな師匠から武術を教わる」という部分は踏襲され、

武術が空手からカンフーに変更されている。

そして、2018年には『ベストキッド』の正統な続編『コブラ会』が配信され、

2024年には映画『ベスト・キッド:レジェンズ』が公開、

この作品には、ラルフ・マッチオも出演している。

いや~、今後も続きそうな人気シリーズだ。

おススメ度:★★★★★ 第1作目は本当にスカッと気持ちよくなれる作品で名作だ!気になる方は、2、3、4と観てもいいが…あまりお勧めはしない。ラストのトーナメント戦シーンはリアリティ感が半端なく、一番の見どころ!いや~本当に技が決まっているのでは?と感じるほどに本当に痛そ~だ
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キャスト紹介

有名な話ではあるが、

当初、ミヤギ役のキャスティングには、コメディアンのモリタよりも

日本人俳優で世界のミフネで知られている三船敏夫で話が進められていた。

ところが、三船サイドから英語が話せないとキャンセルされ

モリタがキャスティングされた経緯がある。

さて、この作品がモリタなしに今でも続く人気シリーズになっただろうか?

もし、三船敏夫のミヤギだったら…もっと渋~い感じだったかな?想像できないね

それでも、三船敏夫ならそれなりに演じてたのかも…チョット観てみたい

そして、もう1人

適役の マーティン・コーヴ

コブラ会の“先生”クリース役の彼は実際に、沖縄空手や拳法の黒帯有段者である。

道場での厳しい稽古シーンや空手シーンは、実にリアリティがあった。

そこには、コーヴや脚本家ケイメンの拘りがあったのではないかな。

ダニエル・ラルーソー/ ラルフ・マッチオ母親の仕事の都合によりニュージャージーからカリフォルニアへ引っ越してきた少年
アリの元カレからいじめを受けることになってしま
宮城成義/ ノリユキ・パット・モリタアパートの管理人 実は空手の達人で
イジメを受けていたダニエルに空手を教える
アリ・ミルズ/ エリザベス・シューお金持ちの令嬢でジョニーの元カノ 
家柄を気にせず転校生のダニエルに優しく接する
ジョニー・ロレンス/ ウィリアム・ザブカ不良グループのリーダーで粗暴で暴力的な性格
アリの元彼
空手道場コブラ会の代表選手で空手選手権の元チャンピオン
ジョン・クリース/ マーティン・コーヴ空手道場「コブラ会」の先生
勝つために手段を選ばない性格で
生徒にもその精神性を指導している

あらすじ

母親ルシールの仕事の都合でニュージャージーからカリフォルニアへ

引っ越すことになったダニエル・ラルーソー。

彼は、本当はカリフォルニアなどに行きたくないのだ。

車中の2人は、今まさに友人達と最後の別れを惜しんでいた。

「ワインとチーズを冷蔵庫に残して来たわ」

「バーイ」

「バーイ また戻って来るよ」

ダニエルは、心の底からそう願っていた。

「気をつけて 車を出すわよ」

ハンドルを握るルシールはゆっくりとおんぼろ車を出発させた。

友人達は手を振って、しばらく車を追いかけ別れを惜しんでくれた…

「カルフォルニアにやってきた♫ ママの歌嫌い?」

ダニエルの本心に気づいているルシールは、ワザと陽気に振舞ったが、

それが、さらにダニエルを苛立たせた。

「歌がいやだよ」

「いい所よ 朝起きたらドボンとプールよ」

「ああ そう」

「すてきな所に 引っ越すのよ」

どれほど車は走ったのか…

あたりはすっかり夕焼けに染まっている。

翌日

「ダニエル 力を入れて押すのよ もういいわ 早く乗って」

おんぼろ車のエンジンがなかなかかからないのだ。

後ろで車を押していたダニエルは、急いで車に飛び乗った。

そして、ルシールがキーを回すと

やっと、エンジンがかかり、

2人は、ようやくモーテルを出発する事が出来たのだ。

どれほど車が走ったのか…

ルシールが隣で寝ているダニエルを起こした。

「ダニエル 起きて 右舷を見よ パラダイスに到着 着いたわ」

ルシールはホット安堵しているが、隣のダニエルの表情は暗いままだった。

「行くわよ ここよ」

ルシールは車を降りた。

「ここが終点」

「これが…」

ダニエルは目の前のアパートを見てガッカリして呟いた。

「上陸用意」

ルシールは嫌になるほど元気一杯だ。

ダニエルは、ため息をつくと諦めて車を降りた。

「沈む前に荷を下ろせ」

ダニエルは車のルーフに積んできた自転車のロープを解いた。

「あのヤシの木すばらしいわ」

ルシールは、落ち込んでいる息子を励まそうと大げさに言った。

「ヤシの実 落下注意」

しかし、ダニエルは嫌味を返した。

すると、ルシールはダニエルのお尻を軽く叩き

「もう冬とはお別れよ」

と、これでも文句があるのかとばかり言った。

「冬は大好きさ」

それでも、ダニエルはノッテこない。

「しもやけが好きなの?」

「スモッグよりはね」

「プールの話はした?」

ルシールはトランクの荷物を抱えた。

「耳にタコだ」

ダニエルはウンザリして言った。

「タコが何よ よく見てごらん エデンの園よ」

ルシールは嬉しそうに門へ向かい

「うちは20号室 2階よ」

と伝えると中へ入って行った。

ダニエルは、仕方ない様子で

自転車のハンドルにカバンをかけて母親の後を追った。

そして、閉じている木製の門の前に立つと、

全ての感情込めて、思いっきり蹴りを入れた。

その時…

「あ~」

門が開くと同時に男の叫び声が聞こえた。

予想外のアクシデントに、ダニエルは慌てて門の中を覗いた。

「大丈夫?」

「大丈夫だ」

倒れていたのは、ダニエルと同じ年ごろの青年だった。

どうやら、彼の額に門が当たったようで、手でさすっている。

「ごめんよ」

ダニエルは申し訳なさそうに手を差し出した。

「平気だ」

彼はその手を掴むと、笑顔で立ち上がった。

「越して来たのか?」

彼は、また痛みの残る額を撫でた。

「まあね」

ダニエルが答えると

「フレディだ」

彼はそう言ってダニエルに握手を求めた。

続きは本編で!

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只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます

(配信は投稿時のものとなります)      

 

勝手に私見考察

1~4までのベストキッドシリーズを観て感じたのは、

実は1つの共通するテーマがあることだ。

そして、このシリーズの肝は、全て第1作目にある。

特に、ジョニーたちに暴力を受けるダニエルを救ったミヤギ。

彼は“空手は防御だけ”だとダニエルに空手の心得を説く場面。

しかし、コブラ会は平気で暴力を振るうと嘆く彼に

(このシリーズでは、敵は全て頭がおかしいと思えるほど好戦的なキャラばかり)

ミヤギがこう諭す!

「生徒が悪いのではない、先生が悪いのだ 生徒はまねるだけ」

そして、どの作品にも、悪いお手本の先生が登場するパターン

この作品の肝は、ミヤギが空手を通し、

自分の心の弱さや恐怖心、喪失感といった

マイナスな感情をコントロールする術を教えるという

非常に哲学的な深さにあると思う。

このテーマは『コブラ会』でも引き継がれている

また、この第1作目の一番の見どころ! 

イヤ、その後の作品にここまでの迫力は皆無だ

トーナメント戦での空手シーンだ。

臨場感に溢れた試合シーンはどれも素晴らしかった。

マジで痛そう!

空手をリスペクトしてくれるのはありがたいが…

沖縄や日本文化の描き方がチョット…

日本人が観ると???となる2と4

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