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【ドラマ:マーベラス・ミセス・メイゼル シーズン5】あらすじ 感想 監督が込めた思いに感動

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今回紹介するドラマは マーベラス・ミセス・メイゼル シーズン5

ファイナルシーズンとなる【マーベラス・ミセス・メイゼル シーズン5】は2023年4月14日~5月26日に全9話(1話48分~1時間13分)配信されました。

このドラマは、全シーズンエイミー・シャーマン=パラディーノにより制作された時代ものコメディドラマです。

S1ですっかりハマり、S4まで一気見した私。

そして、待ちに待ったファイナルシーズンを見終わった感想を紹介していきます。

メインキャストはこちらで↓

The Marvelous Mrs. Maisel Season 5 | Official Trailer | Amazon Prime

パラディーノ監督は【マーベラス・ミセス・メイゼル】全編でショービジネス界の裏側を実にリアルに描いてきました。

何故なら、S3のブログで書いた通り監督のお父さんはコメディアンでお母さんも裏方の人、そして彼女自身もTV業界で活躍しアメリカの厳しいショービジネス界の酸いも甘いも知りつくしているわけです。

そしてこのドラマには、実在の有名人を含め数々のスターが登場し、彼らの光と影をとおしミッジとスージーの逞しく生き抜く姿が描かれました。

そうです!

この作品は、監督の彼らへのリスペクトと愛情が一杯込められた作品なんです。

おススメ度:★★★★☆ 満足のいくファイナルシーズンでしたが…断片的な展開を多用しすぎて今までのシーズンのようには盛り上がらなかった…しかし、最終話は秀逸!
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S5 キャスト紹介

ヘディ/ニーナ・アリアンダ

ゴードン・フォードの妻で大学時代のスージーのルームメイト

ジョージ・トレダノ/ピーター・フリードマン

ゴードン・フォード・ショーのプロデューサー

アルビン/オースティン・ベイシス

ゴードン・フォード・ショーのヘッドライター

ラルフ/ジョシュ・グリセッティ

ゴードン・フォード・ショーのスタッフライター

セシル/ルーカス・カヴナー

ゴードン・フォード・ショーのスタッフライター

アダム/エディ・ケイ・トーマス

ゴードン・フォード・ショーのスタッフライター

メル/マイケル・シリル・クレイトン

ゴードン・フォード・ショーのスタッフライター

あらすじ EP1 前へ進め(56分)

1981年 マサチューセッツ州ケンブリッジ

「見つからない どこなの?」

大学生になったエスタは、カウンセラーの先生を待たせたまま必死で探していました。

そして、彼女はとても苛立っています。

何故なら、早朝4時に母親の電話でたたき起こされ、そして今は長い髪の毛を束ねるゴムがいくら探しても見当たらないのです。

ところが…

エスタが腕まくりをすると、何とそのゴムが止まっていました。

「見えてた?10分も探してたのに」

「ペンを?」

しかし、先生はエスタの行動に全くついていけず、2人の会話はかみ合っていません。

「私は複数の事を同時に考えられる だからNASAも必死で勧誘を」

エスタは髪を纏めると、もうソファに横になっています。

「朝4時に電話が鳴った こっちの都合なんてお構いなし

あの人は…あらゆることが…加えて…」

すると呪文でも唱えているかのようなエスタの話しに

「最後まで言って」

先生は全くついていけません。

「何?」

「最後まで言って次に」

「言ってる」

「頭の中ではね」

それを聞いたエスタはソファから起き上がり、隣のデスクの方へ向かいながら不満を言い続けます。

「先生もあの人も批判ばかり 私は頭の回転が早いの

話が通じたのは祖父だけよ 来ないの?」

エスタは、デスクに移動しない先生に言います。

「ソファで話すかと」

「抗不安薬が欲しいだけ」

「では続きを」

先生が椅子に座るとエスタは再び弾丸のように母親への不満を話し始めました。

しかし、彼女は何かが閃いたようで、急にペンと紙製のファイルを奪うと何やら書き始めます。

すると、何とエスタは行き成り分子動力学を解いていたのです。

「エスター 素晴らしい 今君が成し遂げた事は途方もない偉業だ」

これには先生も驚嘆しています。

「そう?母にそう言って」

エスタはそう叫んでいました…

1960年ニューヨーク

ベッドで熟睡していたスージーは電話のベルでたたき起こされます。

ベッドから這い出した彼女が電話に出ると、

それはローズからの電話でした。

「良かった 留守かと 娘が寝込んでる」

「いや 次の生理は14日だ 印をつけてる」

「違うの 昨夜凍えて帰って来たの」

「吹雪の晩に何を?」

ミッジはあの吹雪の中、歩いて帰って来たのでした。(S4ラストシーン)

「医者を呼んだら低体温症だと言われた」

「マジか」

ローズはミッジのうわ言の意味が分からず、スージーなら通訳できると思って電話をかけたのでした。

しかも、凍傷にかかったミッジは、足の指を切断する可能性まであったのです。

「来たよ 私だ」

まだ雪の残る中、スージーが到着します。

その声を聞いたエイブが奥から出てきました。

「スージー?どうやって中に?」

勝手に玄関の中に入いるスージーを見てエイブは驚きます。

「鍵がある」

「なぜ?」

すると、奥からローズも出てきました。

「来たわね」

「勝手に入ってきた」

エイブはローズに不満気に言います。

「様子は?」

しかし、スージーもローズもエイブを無視してミッジの心配をしていました。

「うわ言を」

「鍵を持ってる」

エイブはまだ言っています。

「だから?」

ローズもいい加減苛立って言いました。

「ミリアムは?」

スージーはまたもや無視をして話を戻します。

「デタラメな単語や変な音を発してる」

「昨夜 彼女はカーネギーホールへ」

「ようやく情報が得られた カーネギーホールか」

エイブは驚きます。

「つまり 雪に見とれて外へ出たわけではないな」

その時、エイブのシャツにアイロンで焦がした跡をローズが見つけました。

「クリーニングでこうなった」

エイブはそう言い訳をして、着ているカーディガンで隠しますが

「着替えて 一大事よ」

「全部に焦げ跡が」

スージーはそんな2人に付き合っていられません。

「確認してくる」

「シャツを?それは今重要じゃない」

頓珍漢な思い違いをしているエイブを無視して

スージーはミッジの元へ向かいました。

「ミリアム スージーだ」

スージーはベッドで眠っているミッジに声をかけました。

「消えちゃった」

するとミッジのうわ言が聞こえてきます。

「何が」

スージーが訊き返すと

「窓よ 開いたのに…」

ミッジはうわ言で答えています。

「窓が?」

「扉が閉じていく」

「大丈夫だ」

スージーは安心させようと言いますが

「チーズとクラッカー トニー・ベネット」

とミッジが呟いています。

「彼が何だ」

「彼と寝たの」

ミッジは目を開けるとナッツを口へ運びます。

「いつ会ったんだ?」

「彼の申し出を…」

「誰の?」

ミッジの言っている事は支離滅裂です。

「私の帽子が…」

「韻を踏んだ?」

するとミッジはそう言うなり眠りについてしまいました。

「ミリアム?」

ミッジが眠ったのを確認したスージーは、ナッツの皿を手に取ると、エイブとローズのいるキッチンへ来ました。

「トニー・ベネットと寝たらしい」

「何?」

「チーズとクラッカーを」

「さっきは食べなかったわ」

「なぜトニー・ベネットと?」

エイブは驚きます。

「帽子の話は?」

スージーは、もう一つの謎のうわ言を2人に確認します。

「いつもしている」

「窓や扉は?これは無意味だ」

スージーはあっさり言います。

「落ち着くかと」

それを聞いたローズはがっかりします。

「ひどい匂いだ」

スージーは、何やら煮込んでいるメイドのゼルダに言います。

するとゼルダは

「ポーランドの魚スープです 悪霊を撃退し髪にもいい」

「分かった 建物の資産価値を下げ終えたら 濃いコーヒーを頼む」

スージーはゼルダに頼むと

「長期戦になる」

と言い残しミリアムの元へ戻ってい行きました…

続きは本編で!

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只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます

(配信は投稿時のものとなります)                                 

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勝手に私見考察

ここからはネタバレを含みます

全ては最終話のためだった

このファイナルシーズンは、S4までと全く違った展開でした。

第2話『男ばかりの世界』で冒頭既に芸能界の大御所になっているミッジが“60ミニッツ”にゲスト出演する所から始まります。

そして、最終話までの間成功を収めるまでの紆余曲折を、2000年代、1980年代、1960年代と断片的にその頃起こったエピソードが展開されて行きます。

このシナリオが良かったのか悪かったのか…

感情移入しにくい展開となっていましたが、

だがしかし、その物足りなさを最終話『4分間』で全てチャラにさせてしまうほど、

ミッジの迫力ある4分間の漫談シーンは本当に素晴らしかった!

何故なら、コメディアンとして全く芽が出ないまま苦悩するミッジとそれを支えるスージーでしたが、

第2話で2人ともが夢を叶え成功者になっていました。

どうして、2人が成功できたのか…

その答えが最終話の人生をかけた4分間の漫談だったのです。

レニー・ブルースへの思い

それともう1つ、全シーズンに渡って実在したコメディアンのレニー・ブルースの成功と挫折が織り交ぜられていました。

そして迎えた最終話、スージーがブルースに喝を入れるシーンがあります。

久々に見たブルースの漫談はとても酷いものでした。

それでもスージーは、今までのコネや貸を使って「力になる」とブルースを説得するのですが

「俺のためにその貸を使うのか?何故だ?」

とブルースは全くやる気がありません。

その時、スージーは目を潤ませ

「レニー・ブルースだからだ。唯一無二の存在を取り戻そう」

と熱く語ります。

何だか、まるでこのセリフはパラディーノ監督がブルースに伝えたかった言葉ではなかったのかな…

(これは私の推測ですが、監督は子どものころレニー・ブルースに憧れていたのではないでしょうか)

全シリーズを通して、監督のレニー・ブルースへのリスペクトと無念さを感じたのは私だけではないのでは…

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