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【映画:リーディングハウス】あらすじ、感想。イスラエル発のサスペンス…カルトな女達の恐ろしいクラブ

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今回紹介する映画は リーディングハウス

2017年イスラエル製作  監督:ギラッド・エミリオ・シェンカル                    原題:マダム・ヤンケロヴァのファイン・リファレンス・クラブ

2017年にイスラエル映画の日の一環として初演された作品でギラッド監督の長編映画デビュー作品です。

初めて観たイスラエル映画は、愛を信じず憎悪や陰険な心に支配された女性VS愛を信じて貫く女性を描いたサスペンス・スリラーでした。

時代背景は大昔。

マダム・ヤンケロヴァが主催する男子禁制、女性会員のみの読書クラブで行われる恐怖の儀式とは…

Madam Yankelova's Fine Literature Club Trailer EngSub

参加した男性達は二度と戻っては来られない!

それはそれは恐ろしい~

マダム・ヤンケロヴァのファイン・リファレンス・クラブだったのです。

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あらすじ

何処か異様な…女性専用のファイン文学クラブ

マダム・ヤンケロヴァのファイン文学クラブのモットーは“世界に真実の愛は存在しない”というもので、男子禁制の女性専用の会員クラブでした。

そのクラブは毎週開催され、最も魅力的な男性を例会に同伴したメンバーを“今週の女性”と表しトロフィーが渡されます。

そして、トロフィーを100回獲得すると、殿堂メンバーに昇進し贅沢な生活を送る事が出来ました。

メンバー達は、このトロフィーを巡って激しく競い合っていました。

クラブ開催当日の夜、ソフィーは未だに男性を誘えていませんでした。

バーから出てくる男性を色仕掛けで誘おうと道端に立ちますが、「年増だ」と逃げられる始末でした。

諦めかけたソフィーを見かねて、クラブの清掃係で友人のハナが車の前へ飛び出し何とか男性を誘う事に成功します。

では、同伴した男性達はどんな楽しい時間を過ごせるのでしょうか?

ところが…男性は、皆椅子に体を固定され、クラブを取り仕切っている代理人ラツィア・ハラリから顔を詳細に計られチェックされます。

そして、ソフィーは見事に“今週の女性”に選ばれ99個目のトロフィーを貰う事が出来ました。

最後にメンバーは、マダム・ヤンケロヴァから指輪と男性との記念写真と何かの入ったタッパーウェアを貰って散会になります。

清掃人のハナは、念入りに床の拭き掃除をしていました。

そこへ、今回トロフィーを逃したライバルのローラが、バケツを蹴って嫌がらせをして行きます。彼女は、“今週の女性”の連続獲得記録をソフィーに阻止され苛ついていました。

その頃、移動遊園地でハナを待つソフィー。清掃人のハナは後片付けを終えて遅れてやって来ました。

ハナは、他のメンバーに比べ年増のソフィーが100個目のトロフィーを獲得するのは無理だと今後を悲観しています。

「今に清掃部に移される」5年も勝てなかったソフィーは、今回は運よく勝てたものの、次をしくじればおしまいだと言うと、ハナはトロフィーを壊してしまいます。

ソフィーは「酷いわ。帰る」と怒って立ち去ってしまいました。

1人残されたハナ。

しかし彼女は、後ろにいる観覧車係の男性に向かって親しげに手を振ります。

昼間は、図書館の司書をしているソフィーとハナ。

ソフィーは、次のクラブに誘う男性を探していました。

そこで、品定めした男性に声をかけますが断られてしまいます。

未だに男性が決まらない中、ハナが忽然と居なくなりました。

図書館内を探すソフィーは「清掃人はもう嫌。ペドロをよろしく」と書かれたメモを見つけます。

1人残されたソフィーは、仕方なく図書館にいた年配のみすぼらしい男性を誘いますが、ラツィアにハナがいない事を気付かれてしまいます。

そして、ハナの変わりにソフィーに清掃の仕事が命じられます。

厨房では、大量のウインナーを作っていました。ソフィーは大きな鍋を黙々と洗います。

文学クラブでは、裏切り者は絶対に許されません。

その後はソフィーにも厳しい目が向けられていきます。

マダム・ヤンケロヴァのファイン文学クラブの儀式とは…

クラブへの忠誠心か真実の愛は存在するのか…ソフィーは選択を迫られることになります。

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キャスト紹介

ソフィー・カフリー /ケレン・モー

本作の主人公。マダム・ヤンケロヴァのファイン文学クラブの会員。殿堂メンバー入りを目指し、後トロフィー1個に迫まりましたが、既に旬な年齢を過ぎ、目標達成はかなり難しく切羽詰まっていました。普段は図書館で司書をしています。

ヨゼフ/イフタッハ・クライン

図書館に訪れたイケメン。何故かソフィーに優しく接してくれますが、本当は警察署長のラツィアの命令でソフィーを監視しハナの行方を追っている警察官でした。ソフィーに近づく中で文学クラブに疑念を抱きます。

ハナ/ハナ・ラズロ

マダム・ヤンケロヴァのファイン文学クラブの清掃人。普段はソフィーと共に図書館の司書をしています。清掃の仕事に嫌気がさし愛する男性と失踪します。

ローラ/アニア・ブクシュタイン

マダム・ヤンケロヴァのファイン文学クラブの会員。ソフィーのライバル。ハナ失踪後はソフィーの監視役としてハナの部屋に住みソフィーと共に図書館で働きます。ターゲットの男性にあからさまに猛アタックを仕掛けます。

ラツィア・ハラリ/ラジア・イスラエリ

マダム・ヤンケロヴァの代理人として、文学クラブを取り仕切る警察署長。職権を乱用し文学クラブの裏切り者を容赦なく捕まえます。

マダム・ヤンケロヴァ/ リー・ケーニッヒ

文学クラブの主宰者。ソフィーの勤める図書館や男子禁制の宿舎も運営しています。

勝手に私見考察

1966年のノーベル文学賞を受賞した、イスラエルを代表するヘブライ文学作家シュムエル・ヨセフ・アグノンの「淑女と行商人」をモチーフに製作された本作品。

イスラエルの作品を初めて鑑賞しましたが…ストーリ全体が非常に雑な感じでした。

また、登場人物も殆ど無表情で、全編陰鬱なイメージで淡々と描かれています。

ところが、そのお陰で異常なカルト的文学クラブが、強調されています。

不気味で面白い!

そして意外や意外…細かい背景が描かれていない為、よくよく想像してみると非常に残酷なストーリーなんです。

想像力を掻き立てられます……監督の計算だったら凄い!

男性を家畜か物のように扱う女性が非常に冷酷に描かれています。

正直、警察署長のラツィアが本当に怖い!

ここで登場する女性達は陰険で残酷、女性的な一面を全く感じません。

しかし、そんな女性達とは反対に男性が愛らしく描かれているような……

土砂降りの中、びしょ濡れになりながらソフィーを待つヨゼフやソフィーが仕方なく文学クラブに連れて行った年配のみすぼらしい男性がウインナーを食べる姿はコミカルに描かれ癒されるシーンになっていました。

お…おじさん!そのウインナーは~

そんな陰湿な女性の中で、年増でいつも暗いソフィーや清掃人のハナだけが思いやりや愛情といった女性性を見せてくれます。

派手な演出は一切ありませんが、不気味なクラブの見応えは十分でした。

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