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【映画:ダーティ・ダンシング】感想 1987年の青春ラブロマの金字塔 本当の平等とは?を描く純愛物語

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今回紹介するのは ダーティ・ダンシング

概要

1987年のアメリカのロマンティック ダンス映画

上映時間:100分

原題:Dirty Dancing

監督:エミール・アルドリーノ 

アルドリーノ監督は、1993年にエイズのため享年50歳という若さで亡くなっている。

彼は1982年頃に監督デビューした後、亡くなるまでの10年間に

  • 『ダーティ・ダンシング』(1987)
  • 『スリーメン&リトルレディ』(1990)
  • 『天使にラブ・ソングを…』(1992)

などの日本でもヒットした作品を含め8作品の監督を務めたヒットメーカーだった。

そして、そのどの作品も高い評価を受けている。

彼の素晴らしい功績をみるに、彼の早すぎる死は非常に残念でならない。

しかし、その後『ダーティ・ダンシング』はフランチャイズ化され、

今もなお愛され続ける作品となっている。

脚本:エレノア・バーグスタイン

この『ダーティ・ダンシング』は、

バーグスタインの子供時代が題材に書かれれているのだが…

彼女がこの脚本を書いたのは、ある不満からだった

それは、1980年の彼女が脚本を手掛けた『イッツ・マイ・ターン』で、

プロデューサーが勝手に、

エロティックなダンスシーンを脚本からカットしてしまったのだ。

おまけに、この作品は評論家から酷評を受け興行的にも失敗。

第1回ゴールデンラズベリー賞で、彼女は最低脚本賞のラジー賞にノミネートされる始末だった。

これがきっかとなり、

バーグスタインは”ダーティ・ダンシング”(※男女の官能的なダンス)に焦点を当て、

より壮大な物語を執筆し、それが大ヒットを記録したのだった!

映画『ダーティ・ダンシング』予告編

『ダーティ・ダンシング』の実績

では、大ヒットって…

どれくらい?と思ったでしょう~

この作品、低予算の製作費450万ドル(当時のレート:約6億5,000万円前後)に対し、

興行収入2億1400万ドル(当時のレート:約310億円〜320億円程度)と世界的に大成功!

何と…製作費の約47倍という驚異的な大ヒットとなったのだ。

また、ビデオを100万本を売り上げた最初の映画にもなった。

そりゃあフランチャイズ化するよね

ジミー・アイナーが手がけたサウンドトラックは2枚のマルチ・プラチナ・アルバムと複数のシングルを生み出した。ビル・メドレーとジェニファー・ウォーンズが歌った「 (I’ve Had) The Time of My Life 」は、アカデミー賞主題歌賞、ゴールデングローブ賞主題歌賞、グラミー賞ボーカル付きデュオまたはグループによる最優秀ポップ・パフォーマンス賞を受賞した。 2024年、この映画は「文化的、歴史的、または美的に重要である」として、アメリカ議会図書館によりアメリカ合衆国国立フィルム登録簿への保存対象に選ばれた。 参考:Wikipedia

おススメ度:★★★★★ 優秀なお嬢様とスラム出身のダンスインストラクターとの身分違いの恋、ひと夏の経験を通じて主人公が成長するというアルアル展開だが、主演2人の演技力に加え魅力的なダンスシーンの数々と見応え十分な作品 思わずステップを踏んでしまう…
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キャスト紹介

この作品で華麗なダンスを披露したパトリック・スウェイジ。

いや、彼の役者魂というか…

彼の凄さがよく分かった!

何故、彼が競争の激しいハリウッドで引っ張りだこの俳優だったのか、

それは、どんな役でもまかせてOK!という

素晴らしいスキルの持ち主なのだ。

彼は、中学、高校時代から

フットボール、武術テコンドー合気道などの格闘技だけでなく、

アイススケートクラシックバレエも習得し、

ハークネスバレエ団とジョフリーバレエ団で正式なダンストレーニングを修了たプロなのだ。

何と、運動系だけでなく芸術系のスキルをも獲得している。凄すぎる~

ところが、彼はこの作品のオファーを受けた時、既に膝の故障でダンス不可状態だったのだが、

脚本を読んだ彼は、その故障を押して出演を決めている。

一方

もう1人の主人公のジェニファー・グレイ。

彼女がダンスを習っていたという情報は見当たらなかったが、

彼女の母親は、オスカー受賞俳優兼ダンサーのジョル・グレイ。

それが縁となって選ばれたようだ…

彼女の凄さは、あの美しい“リフト”シーンで分かる!

ウルトラマン飛行ポーズ

この美しいポーズを作るには、相当の体幹と筋力が必要だろう~

しかも、グレイはこの一番の見せ場を本番一発撮りで成功させている

これらダンスシーンを役者自身がやっているのだから凄い

おばちゃんには、床の上でも中々出来ないポーズなのだよ!

ベイビー(フランシス・ハウスマン)
            /ジェニファー・グレイ
裕福な医師の娘で17歳 世間知らずで奥手な性格
平和部隊に憧れている
ジョニー・キャッスル/パトリック・スウェイジ高級リゾートホテルケラーマンズのダンスインストラクター
労働者階級出身で上流階級の客やホテル経営者から
軽蔑される存在
ペニー・ジョンソン/シンシア・ローズジョニーの幼馴染でダンスのパートナー
ジェイク・ハウスマン/ジェリー・オーバック心臓専門医のベイビーとリサの父親
特にベイビーを可愛がっている
リサ・ハウスマン/ジェーン・ブルッカーハウスマン家の長女
父親の寵愛を受けるベイビーに嫉妬している
マックス・ケラーマン/ジャック・ウェストン高級リゾート地キャッツキルのケラーマンズの経営者
ハウスマン一家を招待した
ニール・ケラーマン/ロニー・プライスマックスの孫でベイビーに下心を抱く
ロビー・グールド/マックス・カンターイェール大学医学部に通うウェイター

あらすじ

「やあ カズン・ブルーシーだ 

夏のロマンス真っ盛り 恋する君たちに

ザ・フォー・シーズンズの曲を」

ドクターのジェイク・ハウスマンとその家族は、彼の患者だったケラーマンの招待を受け、

ボルシチ ベルトにある高級リゾート地、キャッツキルのケラーマンズへ向かっていた。

車のラジオからは夏のヒット曲が流れている。

後部座席に、彼の2人の姉妹が大人しく座っている。

ジェイクは、妹(通称“ベイビー”)を特に寵愛していた。

<あれは 1963年の夏のこと 私はみんなから“ベイビー”と呼ばれていた>

ベイビーは読書、隣の姉リサは鏡と睨めっこで前髪のセットに夢中だ。

<ケネディ暗殺の前 ビートルズも無名な頃

平和部隊に憧れる私の理想の男性はパパだった>

ベイビーは、運転しているジェイクの肩に腕を回し甘えた。

ジェイクもベイビーの腕を優しく撫で、末娘が可愛くて仕方ない様子だ。

“ようこそケラーマン山荘へ”

道路脇に目的地の看板が見える。

もう少しで到着だ。

<その夏 避暑地を訪れた>

山荘へ一家が到着すると、既に多くの客が到着していて、

ホテル前は、大変な混雑だった。

一家は、この夏の3週間をこの避暑地で過ごすのだが…

続きは本編で!

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勝手に私見考察

実は…主演の2人は仲が悪かった

主演の2人…

実は、1984年の映画『レッド・ドーン』(邦題:若き勇者たち)で既に共演をしていたのだが、

その撮影中から関係は冷え切っていたようだ。

この作品が気になった方はこちら↓も読んでね

そして案の定、

ダーティ・ダンシングの撮影でも、

2人の協力関係はすぐに冷え込み、

次第に「対立」するようになっていた。

そこで、プロデューサーも務めていたバーグスタインと監督のアルドリーノは、

最初のスクリーンテスト(非常に相性の良い結果)を、2人に強制的に見直しをさせた。

すると、これが功を奏し、

2人は気持ちを切り替え新たな熱意を持って、映画の撮影に戻ることができた。

だがしかし、

2人の冷め切った関係からアドリブが生まれ、結果オーライとなったシーンがある!

それは、2人がダンスショーの猛特訓を重ねる中、

スウェイジがグレイの腕を指でなぞるシーンで生まれた。

撮影当時のグレイは疲労困憊で限界だった…

そこで、彼女はスウェイジの動きがくすぐったくて仕方ない、

彼がこの動きをするたびにくすくす笑いが止まらないのだ。

その度にスウェイジはイライラしていたのがあの表情だった。 あれはリアルな表情だったのね~

ところが、編集室でその映像が発見され、

グレイのくすくす笑いとスウェイジの苛立った表情をそのまま映画に採用したところ、

何と!映画の最も有名なシーンの一つとなったのだ。

何故、期待されなかった作品が大ヒットしたのかを考察

この作品、主人公のベイビーは17歳。

恋人のジョニーは…きっとアラサーくらい?

リアルなら、チョット大丈夫?な危うい関係なのだが、

純真な17歳の少女が、不良っぽい年上の男性に憧れる…

そりゃあ、周りの大人は反対するよね~

と…まあ、ストーリー展開はかなり強引なのだが…

この作品の一番の肝は、

実は、脚本よりも

アルドリーノ監督が演技もできるダンサーに固執してキャスティングしたことなのではないか。

だから、仲が悪くてもスウェイジとグレイのような演技もできるダンサーを選び、

同じダンス映画『フラッシュダンス』 (1983年)で

使われた「スタンドイン(代役)」方式を取らなかったことで

ダイナミックで情熱的なダンスシーンになり、

観客が一緒になってリズムをとり、スッテプを踏みたくなる!

いや~やっぱり何度観ても飽きない作品だ

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