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【映画:世界一嫌いなあなたに】キャスト紹介、ネタバレ~尊厳死と向き合う切ないラブストーリー…

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今回紹介する映画は 世界一嫌いなあなたに

2016年 アメリカ、イギリス合作。監督:シーア・シェアイック

原作:世界850万部を超えるベストセラーの恋愛小説「Me Before You」を映画化。

そして、原作者のジョジョ・モイーズは脚本も担当しています。

モーイズとタッグを組んだシェアイック監督は、演劇界ではベテランの演出家ですが、

何と本作で長編映画監督デビューを飾っています。

そしてこのデビュー作は、イギリスの美しい田舎町の風景や、主人公の住む自然豊かな古城の風景をバックに、尊厳死という難しいテーマを描いた感動のラブストーリーです。

ラストの衝撃は強烈に胸に響き、思いっきり泣ける作品です。

BD/DVD【予告編】『世界一キライなあなたに』
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【世界一嫌いなあなたに】キャスト紹介、ネタバレあり

ルイーザ(ルー)・クラーク:エミリア・クラーク

イギリスの田舎町に暮らす26歳の主人公。

お洒落が好きで、保守的な田舎町では浮いてしまうような大胆なファッションを楽しんでいます。

ルーは、失業中の父親に変わり家計を助ける為に、カフェでウェイトレスをしていましたが、オーナーが店仕舞してしことに

いきなり失業する羽目になってしまいました。

稼ぎ頭のルーは、次の就職先を急いで決めなければいけません。

そんな中、非常に条件の良い仕事が見つかります。

それは、6ヶ月という期限付きの介護の仕事でした。

そして、ルーは面接を受けるため介護先の古城を訪れます。

ところが、ルーは面接で何度も失言をしてしまいますが

何とか持ち前の明るさでその場を凌いでいました。

そんなルーを面接をしたトレイナー夫人は、即決して要介護者の息子ウィルに早速紹介するのですが…

重度の障害を負ったウィルは心を固く閉ざしていました。

そして、ルーに対して冷たくしたり酷いジョークを言ったりとあからさまにルーを追い出そうとするのです。

しかし、ルーはどんなに傷ついても家族のために

我慢強くウィルの介護を続けました。

そんなある日、朝から容態が悪いウィルを看病した事をきっかけに、頑なだったウィルはルーに心を開き始めます。

ウィル・トレイナー :サム・クラフリン

元実業家で古城に暮らす大富豪でイケメン。

全てが順風満帆な生活を送っていたウィルですが、2年前にオートバイ事故に遭い、四肢麻痺の障害をおってしまいます。

そして、余儀なく車椅子生活を送る事に…

生きる希望を無くしたウィルは、周囲に心を閉ざし自殺未遂を図った事もありました。

ルーに対しても、はじめは冷淡な態度をとっていましたが、ルーの献身的な姿と明るい性格もあって、次第に心を開いていきます。

ところが、ウィルは6か月後には尊厳死を迎える事を胸に秘めていたのです…

ルーは、そんなウィルの決心を覆す事は出来るでしょうか…

カミーラ・トレイナー :ジャネット・マクティア

ウィルの母親。面接に訪れたルーを即断即決で雇うことにしました。

それは、心を閉ざしてしまった息子の友達になって欲しいと願っていたからでした。

カミーラは、ウィルの尊厳死の決心を受け入れることなどできません。

そこで、全くの素人にも係わらず純粋で明るいルーに最後の望みを託したのでした。

スティーブン・トレイナー :チャールズ・ダンス

ウィルの父親で良き理解者。

ルーの提案で様々な楽しい計画を立て、ウィルを城の外へ連れ出して行くことを了承してくれます。

ウィルが一人の男として最後の6ヶ月を思い残す事無く過ごすのか、ルーに生きる希望を抱き生きる事を選ぶのか…

スティーブンは、ウィルの選択を尊重し2人を暖かく見守ります。

勝手に私見考察

本作の衝撃的なラスト展開には賛否両論がありました。

実際、脚本家のジョジョ・モイーズもストーリーに感情移入し、2つのラストを用意したそうです。

ウィルが、ルーに遺した物…

それは、彼女の夢を叶えるために

彼女をあらゆるモノから解き放ち、ルーの背中を押した事でした。

そして、ルーもその遺志を継ぎウィルが話していたパリへ旅立ちます。

尊厳死という難しいテーマの中に

次世代に夢を託し遺していく姿は正に尊いことであり、強烈な感動を与えられます。

それは、デカプリオの【タイタニック】のラストシーンに迫る感動でした。

実力派俳優陣による競演

やっぱり女性はたくましい…

本作の主人公を演じたエミリア・クラークは、田舎育ちで純朴なルーを、表情豊かに伸び伸びと演じていてとても印象的でした。

重いテーマでありながら、清々しい感動を感じるのは、前向きで明るいルーの存在感があったからです。

エミリア・クラークと言えば、【ゲーム・オブ・スローンズ】の王女デナーリス・ターガリエンや【ターミネーター:新起動/ジェニシス】のサラ・コナーなどアクション大作が思い浮かびますが、

ファンタジーラブストーリー【ラストクリスマス】で演じたケイト役のような、ごく普通の現代女性の役柄でも彼女の魅力的な演技と存在感で引き付けられます。

また、脇役陣にも数々の受賞歴のあるベテラン俳優が共演しています。

ウィルの父親スティーブンを演じたチャールズ・ダンスは、イギリスを代表する俳優で【ゲーム・オブ・スローンズ】のタイウィン・ラニスターや【アンダーワールド 】シリーズなど数々の作品に出演しています。

威厳のある権力者役のイメージが強いチャールズ・ダンスですが、【高慢と偏見とゾンビ】のベネット氏や本作のスティーブンのような寛容な父親役も好演しています。

そして、もう1人、ルーの父親バーナードを演じたブレンダン・コイルは、日本でもファンの多いイギリスのTVドラマ【ダウントン・アビー】のジョン・ベイツ役でお馴染みです。

演技派俳優の競演も楽しめますよ。

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