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【Netflixドラマ:ペーパーハウス スペイン銀行襲撃編】スペイン快挙の世界的大ヒットドラマの魅力を考察

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今回紹介するドラマは ペーパーハウス パート3~5

概要

2017年から2021年まで放送されたスペインのテレビドラマシリーズで、

2017年スペインの放送局Antena 3によりパート1と2が放送されたが、

その後ストリーミング配信権を取得したNetflixが独自に再編集し全世界へ配信している。

尚、2019年のパート3以降はNetflixにより製作・配信された。

パート3:8エピソード(1話 42分~59分)

パート4:8エピソード(1話 43分~61分)

パート5:10エピソード(1話 49分~76分)

原題:La casa de papel = 紙の家、英題:Money Heist=金の強盗

原案:スペインのプロデューサー、アレックス・ピナによるスペインの強盗犯罪ドラマ。

   匿名の強盗団によるスペイン王立造幣局と

   スペイン銀行への襲撃事件を描いた2部構成になっている。

このドラマシリーズは、批評家から高い評価を受け、

第46回国際エミー賞では最優秀ドラマ・シリーズを受賞した。

『ペーパー・ハウス』パート3 予告編 – Netflix
スピンオフ作品で分かるこのドラマの人気の秘密

スピンオフ作品の中に2作のドキュメンタリー番組があるが、

その中で撮影時の苦労話やスタッフ、キャスト達の想いなど制作秘話を楽しむことができる。

そこから分かるのは、この作品はただのハイストだけでなく、

全編を通して仲間や親子の絆、熱い信頼と男女の恋愛などの人間模様を

極限状態下にて”人は必ず愛を語る”を肝に脚本家たちが書き上げている点。

そのストーリーラインによって、視聴者は感情を大きく揺さぶられ

登場人物達へ共感する。にくいね~

私たちは、作戦の行方と、彼らの愛の行方が気になって仕方ない!

これこれ!視聴者の感情を如何に揺さぶるか!最近の日本作品はここがイマイチ弱い!

混沌とする世界で“バルチザン魂”をモチーフにして大ヒット

このドラマを視聴した人

事件の結末は納得できただろうか?

人によっては、なんだ~と思う結末だったかもしれない。

個人的には一捻りも二捻りもある脚本が大好きだが…

ただ一点、世間を巻き込み、仲間を失ってまでした中央銀行強盗。

国家を敵にしてまで…そこまでしてやった意味は何だったのか?

と…

それでも、個人的にはうまく練られたラストだと思っているが。

この疑問も、ドキュメンタリー番組からひも解いてみると…

実はこのドラマは

”ファシズム”との戦いをモチーフにしているのだ。

正に!強盗団は、

ファシズム(国家権力、警察)と戦った

“バルチザン(反乱軍)”として描かれている。

その象徴が何度も流れる「Bella ciao」だ。

この歌は、イタリアの反ファシズム歌であり、

ドラマのシンボリックな位置付けになっている。

最後の晩餐 – 教授とベルリンが斉唱する『Bella Ciao(さらば恋人よ)』 | ペーパー・ハウス | Netflix Japan

しかし、当初リオを救うために仕掛けた強盗だったが…

失ったものが余りにも大きすぎた…

それでも、結末は教授の粘りと戦略的勝利なところが気に入っている。

まあまあ、細かいところはさて置いて

もう、見出したら止められない面白さだった!

おススメ度:★★★★★ 首謀者で知能犯の教授が敵味方問わず信頼される人格者なところがとても魅力的だ。そして、チェスや将棋のように敵の手をよみ、用意周到に仕掛けた罠がスカッとするし、危機に陥った教授の冷静で柔軟な思考力で切り抜ける所もスリリングで中毒になる面白さだった
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キャスト紹介

強盗団の首謀者“教授”ことセルヒオを演じたアルバロ・モルテは、

この役で一躍世界中で脚光を浴びる事となった。

彼は自身を変わり者で拘りが強いと言い、

知的でありながら負け犬組の“教授”になりきるためにある儀式を用いている。

まずは、ガレスピーの『チュニジアの夜』を聞き役に入るのだそうだ、

これで教授の雰囲気を創造し、

彼の着替えの順番からネクタイの長さまで“教授”独特の拘りを作った。

また、メガネをはめる時には、必ず両手でかけ、指1本で調節するなど本当に細かい。

他のもあるのだが、ここでは長くなるので割愛する

そうしたクセの1つ1つを拘り、あの“教授”が作り出された。

そして、もう1人。

適役タマヨを演じたフェルナンド・カヨ

常にハイテンションの演技でファシズムの象徴的キャストだ。

実に彼は、マヨらしさを演出するため姿勢や手、体の動きに至るまで工夫を凝らしている。

そして、ヒットラーやオバマ元大統領などを参考にタマヨのオーバーリアクションが編み出されている。

スピンオフ作品のドキュメンタリー番組では、上記のような制作秘話が詰まっていて、違う視点からドラマを堪能できた!

強盗団
教授(セルヒオ)/アルバロ・モルテ“教授”と呼ばれる強盗団の首謀者で計画の指揮を執る  
ベルリンの弟
 
造幣局襲撃事件で恋人になったリスボンと
家族と共タイで逃亡生活を送ている
ベルリン/ペドロ・アロンソ教授の兄でペルレモの友人
造幣局襲撃で仲間を脱出させるため犠牲となった
今パートでは回想の中で登場する
トーキョー/ウルスラ・コルベロリオと逃亡先のカリブ海の離島で暮らしていたが
刺激の無い生活に不満を感じている
ドラマはトーキョーの目線で語られナレーターも務める
ナイロビ/アルバ・フローレス偽造の達人 品質管理の責任者
ルシンキと共にアルゼンチンで逃亡生活を送っている
パレルモ(マルティン)/ドリゴ・デ・ラ・セルナベルリンの古いアルゼンチン人の友人で、スペイン銀行強盗を発案し、実行の指揮官にあたる
ゲイでベルリンに片想いをしている
リスボン(ラケル)/イツィアル・イトゥーニョ
デンバー/ハイメ・ロレンテ造幣局襲撃事件で人質だったストックホルムと結婚し
ストックホルムの子供と3人でジャワ島で逃亡生活を送っている
ストックホルム(モニカ)/エスター・アセボデンバーの妻 夫の反対を押し切り作戦に参加
リオ/ミゲル・ヘラントーキョーの恋人で逃亡生活を共に送っているが
刺激の無い生活に飽きたトーキョーに別れを告げらてしまう
ヘルシンキ/ダルコ・ペリッチナイロビとアルゼンチンで逃亡生活を送っている元軍人
ボゴタ/ホヴィク・コイヒケリアンスペイン銀行強盗に加わった冶金学の専門家
母親違いの子供が6人いると自慢している
マルセイユ(ヤコブ)/ルカ・ペロシュ スペイン銀行強盗で仲間に加わる
グループの連絡役でギャングのメンバー
マニラ(マルティネス)デンバーの幼なじみでモスクワが名付け親
トランスジェンダーの女性 
人質としてスペイン銀行強盗に加わる
ベンジャミン/ラモン・アジーレ教授の計画に協力するマニラの父親
マティアス/アヒカル・アスコナスペイン銀行で人質を主に警備する若手のメンバー
警察関係者
アリシア・シエラ/ナジュワ・ニムリラケルの後任の国家警察隊の検査官
妊婦だがリオの拷問に加わるなど残忍な性格
ルイス・タマヨ/フェルナンド・カヨアリシアの事件捜査を監督するスペイン情報部員
アンヘル・ルビオ/フェルナンド・ソトラケルが抜けた後も
引き続きスペイン銀行強盗事件捜査に加わる
セサル・ガンディア/ホセ・マヌエル・ポガスペイン銀行の警備責任者
強盗団最大の敵
ベニート・アントニャンサス/アントニオ・ロメロタマヨ大佐の部下
人質
アルトゥーロ・ロマン/エンリケ・アルセ造幣局襲撃事件で一躍時の人となる
ペイン銀行強盗事件では再びヒーローになるため
自ら人質になる
マリオ・ウルバニャ/ペップ・ムネスペイン銀行総裁
アマンダ/オラヤ・エルナンデススペイン銀行総裁秘書
ミゲル・フェルナンデス/カルロス・スアレス気の弱い性格で
アマンダに片想いをしている

あらすじ 宣戦布告(51分)

マドリード

作戦開始まで77日

会場の前に止められた車から降りたのは、

アルトゥーロ・ロマン

彼は、あの造幣局襲撃事件の人質だった元局長で

負傷を追いながらも強盗団に激しく抵抗した彼は、一躍時の人になっていた。

しかし、その実は…

人質だった彼の行為は、決してヒーローに値するものではなかった…

会場の入り口前には、彼の虚像を信じた多くのファンや記者が彼の登場を待っていた。

ロマンはファンサービスをしながら、颯爽と会場に入って行く。

「急いで 15分 遅れてる」

彼の到着を待っていたスタッフたちは、

ステージに向かうロマンの着替えやメイクを手際よく手伝った。

「舞台へ」

ロマンは幕の下りているステージにスタンバイすると合図を送った。

いよいよ幕が上がり

会場からは割れんばかりの拍手と歓声が上がった。

ロマンは、まるでその歓声の指揮者かのように両手を広げ、

より大きな歓声を煽ると

次に、エンディングを迎えるように拳を握って歓声を止ませた。

そして、観客を落ち着かせるように、静かに手の平を上下させ、

歓声も彼の指揮に合わせたように静かになった。

「この2年半 ヒーローと呼ばれてきた」

すると、客席からも

「ヒーロー」

と声が上がった。

「みんな間違っている 私は普通の男

だが テロリストに屈せぬ勇気だけはあった」

客席から大きな拍手と歓声が上がり会場のムードはドンドン盛り上がっていく。

「そのおかげで 今ここにいられる 私の尊厳は無傷だ

だが あのネズミどもは いまだ穴に隠れてる」

サンブラス諸島 グナ・ヤラ

この島でトーキョーとリオが逃亡生活を送っていた。

彼らは、島民たちに馴染み、毎日のようにお酒やダンス

海で遊び気ままに暮らしていた。

ロマンは続けた。

「犯人たちに共感する者もいるそうだな 奴らが面白いらしい」

すると、客席からブーイングの声が上がる。

「聞きたいね 犯罪者が面白い? あり得ない テロリストがヒーロー?」

ロマンの口調が激しさを増すと、それに応えるように客席のブーイングもヒートアップした。

「“教授”って奴がロビン・フッドなのか?違う!

そしてヘルシンキ バルカンのケダモノめ 

24時間私の胸部に爆弾を装着した男をアイドルと言えるか?」

「バカな」

観客もロマンと一緒に否定した。

「ただ願う 奴らが罪を感じながら惨めに暮らすことを」

続きは本編で!

只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます

(配信は投稿時のものとなります)  

Netflixで今すぐ観る

 

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