今回紹介する映画は ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
2005年イギリス製作 監督:カーク・ジョーン 脚本:エマ:トンプソン
原題:Nanny McPhee 上映時間:98分
原作:クリスティアナ・ブランドの児童小説『マチルダばあや(Nurse Matilda)』シリーズの第一作『マチルダばあやといたずらきょうだい』
それでは、監督の紹介!
カーク・ジョーン監督
出典:Wikipedia
イギリス出身の映画監督、脚本家。ドラマ、コメディ、テレビ コマーシャルの監督を専門とするニューポート フィルム スクール に入学し、在学中に全米学生映画賞を受賞。その後、ロンドンを拠点とする制作会社 BFCS で制作ランナーとしてカッティング ルームで働きながら、映画の自主製作も続け、1990 年に脚本と監督を務めたメルセデスのコマーシャルでクリエイティブ サークル アワードの銀賞を受賞。その後、彼が脚本と監督を務めたアブソルート ウォッカの映画で、銀賞(1991年)を受賞し、ロンドン、ヨーロッパ、アメリカでフルタイムのCM監督として活躍の場を広げます。こうして、多くの大企業のCM監督を務め実績を上げた後、1998年長編映画初監督作品【Waking Ned】で、批評家賞、フランスのコメディ・ダルプで最優秀作品賞、パリ映画祭で最優秀作品賞の観客賞を受賞。そして、本作は彼の長編映画2作品目。
CM監督の実力は如何に…
華々しい実績のカーク・ジョーン監督!
このブログでも何人ものミュージックPV監督やCM監督が製作した長編映画を紹介してきましたが…
やはり何処か見せ方が違うんですね~
そこが凶となるか吉となるか…
主人公ナニー・マクフィーさんは、とてもキミブサ!
その醜さは思わず引くレベル…
しかし、子供たちがマクフィーさんが課したミッションをクリアーする度にホクロが消え…
何時しか、彼女はキミブサから…
すると、これはもしかして…
あの”実力派女優”では?
と作品を観ながらクイズが楽しめますので
ノー情報で是非ご覧ください!
私の予想では
マクフィーさんの正体は、子どもたちの亡くなった母親かな…
と思っていましたが
彼女の正体は如何に…
続編が気になる方はこちら↓もどうぞ
キャスト紹介
ナニー・マクフィー/???
ブラウン家の悪童の18人目のナニー
しかし、マクフィーさんがステッキを鳴らすと不思議な事が起こるのです
セドリック・ブラウン/コリン・ファース
妻に先立たれた7人の子どもたちの父親。
援助をしてくれる叔母の命令で再婚相手を探しています。
エヴァンジェリン/ケリー・マクドナルド
ブラウン家のメイド
セドリックと子どもたちを大切に思っています。
アデレード大おばさん/アンジェラ・ランズベリー
亡くなったセドリックの妻の叔母 セドリックに経済援助をする変わりに再婚相手を見つける条件を出し彼を悩ませます。
クイックリー夫人/セリア・イムリー
セドリックとの結婚を望んでいますが、実は財産目当て
ブラウン家の7人きょうだい
サイモン・ブラウン/トーマス・サングスター
長男でリーダー的存在
母が亡くなった後、セドリックが弟や妹の世話をしてくれないことに不満を抱いています。
※子役から活躍しているサングスターは【ラブ・アクチュアリー】や
特に【ゲーム・オブ・スローンズ】のジョジェン・リード役で有名。
この作品では↓障がい者の少年役を熱演しています
トーラ・ブラウン/イライザ・ベネット
長女で幼い姉妹の母親的存在
リリー・ブラウン/ジェニファー・レイ・デイキン
2女でおしゃれが大好き 継母は意地悪だと決めつけています
エリック・ブラウン/ラファエル・コールマン
2男 手作りのギロチンでリリーの縫いぐるみや人形の首をはねてしまいます
セバスチャン・ブラウン/サム・ハニーウッド
3男 7人の中で一番の食いしん坊
クリスティアナ・ブラウン/ホリー・ギブス
3女 エリックやセバスチャンとよくケンカをします。
アガサ・ブラウン(アギー)/ヘーベ&ジニア・バーンズ
4女 アギーの出産がもとで母親が亡くなってしまいます。アギーがいつも握っているモノは母親の形見
あらすじ
『持ち主を失った一脚のイスがある
その人がいればこの物語もなかった
それではお話ししよう
これは私の7人の子どもの物語だ
みんな賢いが、手に負えぬ悪戯っ子たちだ』
「ギャ~ア~」
ブラウン家から女性が大きな悲鳴と共に飛び出してきました。
『ウェットストーンさん 子どもたちの17人目の乳母だ
この国で最も厳しく勇敢な乳母だった
私の職場は葬儀社
家を出た時は問題なかった 子どもたちは何ひとつ悪さをしていなかった』
男やもめのセドリック・ブラウンが葬儀社に出勤して間もなく、
彼の子どもたちの乳母ウェットストーンさんが悲鳴をあげて飛び込んできました。
「赤ん坊を食べてます!」
『これ以外は』
それを聞いたセドッリクは、慌てて仕事場を飛び出して行きました。
そして、目と鼻の先にある自宅に着くと
急いで2階に駆け上がり子供部屋に向かいます。
「パパが来るよ」
子ども部屋からヒソヒソと話声が聞こえてきます。
セドリックは、子ども部屋のドアをそっと開けました。
すると、長男のサイモンが骨付き肉を頬張っています。
そして、他の子どもたちも美味しそうにお肉を食べていました。
いやな予感がセドリックの頭を過ぎります。
「お前たち!アギーは?」
6人の子どもたちは、お互い目を合わせるだけで何も答えません。
すると…
どこからかアギーの声が聞こえてきました。
セドリックがその声のする鍋に駆け寄り蓋を取ると…
そこには、タオルに巻かれたアギーがいたのです。
「キャベツまみれじゃないか。それにソースも」
セドリックは、そう言ってアギーを抱き上げ頬にキスしました。
ほっと、一安心も束の間
セドリックには、急いでしなければならないことがありました。
「ウェットストーンさんは望み通り辞めた。お陰で午後から乳母探しだ。
今度こそ追い出すんじゃないぞ」
セドリックは子どもたちにクギをさし
長女のトーラにアギーを預け、顔に着いたソースを拭って部屋を出て行きます。
「もう甘い顔は見せない」
セドリックは、階段を降りながら、今度もそう誓っていました。
ところが、またまた子どもたちが仕掛けた罠が彼を待ち構えていました。
セドリックは、階段から転がり落ちてしまいました。
その頃、子供たちは…
「3日と8時間47分だ。つまり前の人より23時間13分早かった」
サイモンは、ウェットストーンさんのいた日数を数えて自慢げです。
「お前のアイデア勝ちだよエリック」
2男のエリックは自信ありげに頷いて見せます。
「ブラウン様、お怪我は?」
階段の下で倒れているセドッリクにメイドのエヴァンジェリンが心配そうに声をかけました。
「大丈夫だ。問題ない。エヴァンジェリン落ち着け。新しい乳母を探してくる」
セドリックは倒れたまま、心配そうなエヴァンジェリンに微笑みました。
そんな彼にエヴァンジェリンも優しく微笑み返します。
そして、セドリックは急いで“乳母紹介所”へと向かいました。
ところが…
乳母紹介所では
既に、ドアの鍵がかけられ門前払いなのです。
「パートリッジさん」
それでも、諦めるわけにはいきません。
セドリックはノックして声を張り上げます。
「いないわ」
しかし、中から聞こえた返事は冷たいものでした。
「今、声が」
それでも、セドリックは諦めません。
「誰もいない!」
しかし、とうとうパートリッジさんにカーテンを閉められ断固拒否されます。
それでも、乳母を紹介してもらわなければブラウン家は困ってしまいます。
「赤ん坊は食べてません」
セドリックは、ドアポストを覗き込みました。
「もう、全員紹介したわ!」
パートリッジさんが叫んでいます。
それを聞いたセドッリクは、さすがに諦めて帰ろうとしました。
その時…
さっきのドアポストから声がしたのです!
“あなたに必要な乳母はマクフィー”
「何ですって?」
驚いたセドリックは、ドアポストに向かって聞き返しました。
すると、再びドアポストの中から声がしました。
“あなたに必要な乳母はマクフィーです”
続きは本編で!
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只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます
(配信は投稿時のものとなります)
勝手に私見考察
ここからはネタバレを含みます
さあ~皆さん!
マクフィーさん役の実力派女優は誰か分かりましたね!
答え:エマ・トンプソンでした(物語的には魔女ポイですが…)
そして、何と!彼女はこの作品の脚本家でもあります。
主人公のマクフィーさんは、正直度肝を抜くキミブサでしたが、
子どもたちがイイ子になって行くにしたがって、
彼女がキレイになって行くところは
視聴する子どもたちにも分かり易くて
思わず上手い!と唸りました。
この作品は、手に負えない悪ガキたちが、
マクフィーさんの様々な試練をクリアーする事で成長していく姿を描いています。
勿論、コリン・ファースの気の弱いセドリックのコミカルな演技も良かったし、
何と言っても7人の子役の演技が驚くほど上手。
やはり、製作スタッフ、キャストとプロフェッショナルの精鋭が作り上げた作品は、
実に見応えがありました。
そんな物語を見ながらふと考えるに…
現代社会では、こんなハチャメチャなイタズラは、とても許されない堅苦しい社会になっています
(作中の子どもたちはチョットやり過ぎですが…)
今の子どもたちは、公園や保育園、幼稚園でさえも大声で遊ぶことも出来ない。
直ぐにクレーム電話が…
しかも、まわりは大人目線の対応ばかりで…
どこかにマクフィーさん
いないかな~