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【映画:スピーク・ノー・イーブル 異常な家族】ラストシーンの少年の涙が心に響く!胸糞サイコホラーの傑作

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今回紹介する映画は スピーク・ノー・イーブル 異常な家族

概要

2024年のアメリカ製作のサイコホラー・スリラー映画

監督・脚本:ジェームズ・ワトキンス(『エデン・レイク』2008年、『ウーマン・イン・ブラック』2012年)

原題:Speak No Evil

上映時間:110分

原作: 2022年のデンマーク・オランダ合作の大ヒット映画『 Gæsterne(邦題:ガステルネ)』

   デンマークのアカデミー賞とも言えるデンマーク映画賞で11部門にノミネートされた。

        牧歌的な田舎の家に週末を招待された家族が、

       夢のような休暇から心理的な悪夢へと変わっていく様子を描いた作品。

原作がデンマーク~

で分かるようにかなりの胸糞ストーリー!

このブログでも何作かデンマーク作品紹介していますが、

胸糞作品観たいならデンマークはお勧めです。

さすがデンマーク!と唸る作品

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』30秒予告映像<12月13日(金)全国公開>

胸糞ホラーの評価は如何に…

2024年9月9日にニューヨーク市のDGAシアターで初公開。

9月13日にユニバーサル・ピクチャーズによって米国で公開された。

では、その評価は如何に…

批評家から好評を博し、また1,500万ドルの製作費から世界中で7,700万ドルの収益を上げ、

純利益5000万ドルを上げている。

ビッグ・ヒットではないが、そこそこに利益を得られた模様だ

このリメイク版では、

旅先で親しくなったイギリス人一家から、

週末一緒に過ごそうと招待されたアメリカ人一家が体験する、

おぞまし~い

お・も・て・な・し

が描かれている。

おススメ度:★★★★☆ サイコ・ホラーの苦手な方でもスプラッターシーンはないのでライトに観れる作品。特に子役が良かった!子供たちの恐怖感をじわじわ感じます。そして、両親はその子供たちを救えるか~ハラハラしながらサイコ・ホラーを楽しめます。
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キャスト紹介

毒親を演じさせたらピカイチ?

のジェームズ・マカヴォイが本作でもパディ役で魅せてくれている。

そりゃ、狂気が恐ろしい…

そして、もう1人

ルイーズ役のマッケンジー・デイヴィス。

彼女の代表作と言えば

『ターミネーター・ニュー・フェイト』のグレイス役だ。

今回の役も凶暴な男どもを

バッサバッサッと… 

相変わらず逞しい~

そんな2人の出演作をこちらでも↓紹介してます

パトリック(パディ)/ジェームズ・マカヴォイイギリス人の医師でキアラの夫
イタリア旅行で知り合ったダルトン一家を自宅へ招待する
キアラ/アイスリング・フランシオーシイギリス人のパディの若い
アント/ダン・ハフ生まれつき舌が小さく失語症という障害を持つ
パディとキアラの息子
ルイーズ・ダルトン/マッケンジー・デイヴィスアメリカ人のベンの妻でアグネスの母親 ベジタリアン
失業した夫についてイギリスへ越して来た
ベン・ダルトン/スクート・マクネイリールーズの夫でアグネスの父親
失業中でルイーズの浮気を引きづっている
アグネス・ダルトン/
       アリックス・ウェスト・レフラー
ルイーズとベンの娘

あらすじ

あたりはすっかり暗闇に包まれていた。

1台の車が暗黒の山道を走っている。

そのライトだけが唯一の明かりだった。

車のバックミラーには、不安そうな少年の顔が映っていた。

どれほど走ったのか、

車は、やっと目的地にたどり着いたようだ。

その民家は、まるで客人を歓迎しているかように、煌々と幾つもの外灯が灯されている。

そして、両親は少年を1人車に残し、その民家へ向かった…

 

 

「ママ 10分過ぎた」

プールサイドに腰かけているアグネスは、早くプールに入りたいのだが

「体が温まるまでよ」

口うるさい母親ルイーズの許可が出ない。

「ママ」

アグネスは不満を込めて呼んだ。

「アグネス 静かに」

「室内じゃない」

「他の人がいる」

ルイーズは頑として譲らなかった。

アグネスの両親は、プールサイドに設置された、

パラソルの下のサイドチェアでくつろいでいる。

ルイーズはイヤホンで音楽を聴き、父親のベンは読書をしていた。

そこへ、見知らぬ男性がやって来るなり

「やあ イス 空いてる?」

不躾にアグネス用のチェアを指さした。

「ああ どうぞ」

その男の迫力に押されたベンは、

チェアのアグネスの大切なウサギのぬいぐるみと本をどかし、

男にそのチェアを譲った。

「いいね 最高」

そう言うと、男はお礼も言わずに

チェアの足側をヒョイと持ちあげ、

乱暴にガタガタと音を立てながら、

プールサイドに沿ってチェアを引きづって行く。

ベンもルイーズも男の態度を不快に感じた。

すると、男はプールサイドの逆側にチェアを置いた。

そこには、赤いビキニ姿の男の妻らしい女性と

アグネスと同じ年頃の少年が待っていた。

すると、そこへウェイトレスが飲み物を運んできた。

「お前も飲め」

男は少年にもグラスを手渡し次に

「俺たちに乾杯」

と夫婦はグラスビールを飲んだ。

どうやら、男も家族旅行でイタリアに滞在中のようだ。

「休暇を楽しもう」

男は、辺りを気にする事もなく大声で叫んでいる。

ベンは、そんな彼らに刺激され

「ビールは?」

と思わずルイーズに声をかけた。

「まだ早いけど飲みたい?」

ルイーズは腕時計に目をやった。

「いや 別に」

やはり、ベンはアルコールを諦め再び本を読み始めた。

「いくぞ とび込め」

ところが、またあの男の声が耳に入る。

ベンはあの男が気になって仕方ない。

すると、あの男はまるで子供のようにはしゃぎ、

助走をつけると、派手に一回転してプールに飛び込んだ…

続きは本編で!

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只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます

(配信は投稿時のものとなります)                               

勝手に私見考察

ここからはネタバレを含みます

まだこの作品を観られてない方は観てから読んでね。

少年の恐怖による抑圧からの解放の瞬間を考察

この作品で描かれた犯人夫婦による卑劣な犯行。

彼らは、ターゲットとなる家族を吟味し狩りをするかのように、

自宅に招きいれる訳ですが…

子供が出来ない夫婦は、被害者家族の子供だけ生かし、

彼らから声を奪い、恐怖によって支配するなどと…

まだ、小中学生くらいの子供にとっては、想像を絶する過酷な状況だろう。

しかし、アントはその恐怖心を押さえ、アグネスに迫りくる危機を必死で訴えた。

何故なら、次はアグネスが自分に変わり過酷な状況におかれ、

アントは殺されるわけですから…

彼は死ぬ覚悟でアグネスに真実を伝えたのだろうと思うと…

あの捨て身の行動が理解できる

そして、ラストにあのアントの容赦ない暴力につながる訳です。

心に溜まっていた怒りを全て吐き出した瞬間なのだろう

それまで、まるで能面のように感情のすべてを失っていただろうアント。

だからこそ、ラストでの彼の涙は、観る者の心を締め付けたのだろう。

アントの涙のシーンがラストカットなのが素晴らし~

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