今回紹介する映画は 幸せのポートレート
突然ですが、みなさんは「パートナーの実家」に初めて行くとき、
どんな気持ちになりますか?
「失敗できない…!」「好かれなきゃ!」って、
肩にガチガチに力が入って
超緊張しますよね?
特に自分でバリバリ働いて、自立してがんばってきた人ほど、
「ちゃんとした自分」を見せようとして
空回りしちゃうことって…
ありますよね~
そこで、今回紹介する映画は、
バリバリのキャリアウーマンがクリスマスに彼の実家へ
訪問する事で味わう圧倒的アウェイ感と
好意を持てない長男の彼女をオモテナシする側の家族との
ドタバタ劇を描いたハートフルコメディを紹介します。
概要
2005年のアメリカのクリスマス ・コメディドラマ映画
監督・脚本:トーマス・ベズーチャ
実はこのストーリーは、ベズーチャ監督と家族の経験から
アイデアを練った脚本なんです。
兄弟が連れてきた恋人が…
そんな経験を持つ人も多いのでは
上映時間:103分
また、この作品は興行的にも成功を収め、
1800万ドルの製作費に対し、全世界で約9300万ドルの興行収入を上げました。
しかも!昨年のCNNのインタビューで
ベズーチャ監督は、同作の続編を制作中だと答えていて、
次はどんなドタバタ劇か期待が高まりますね。
2025年に続編の脚本について考え、執筆を進めていたところ、先月キートンが79歳で急逝したことを知ったと語った。 参考:CNNエンターテイメント
そして、その続編は
ある家族の非常に気まずい休暇旅行を描いた物語になるようです。
見どころ
何といっても、豪華キャスト!
クレア・ディンズがまだ美しい~ ジュリエットの面影がまだ残って…おっと…
個人的には、昨年亡くなったダイアン・キートンが
大好きな女優さんだったので、
あの彼女のチャーミングな演技を見られました。
しかし!
本作ではサラ・ジェシカ・パーカーが全て持って行きましたね!
大ヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のイメージを払拭するべく
異なる役を見つけるのに苦労していたパーカーでしたが、
このメレディス役はこれまでの役柄からの脱却だと宣言したほどで、
パーカーはノリノリで演じていたのではないでしょうか。
心配性で不器用、そして神経質なメレディス役は
確かにパーカーの今までのイメージとは違い
とっても変わり者でした。
いや~良かった。十分に楽しめました!
今回ご紹介する『幸せのポートレート』は、
そんな「がんばりすぎて息苦しくなっている人」にこそ観てほしい、
ちょっとビターで、ラストは最高に温かいホームドラマです。
キャスト紹介
| メレディス・モートン /サラ・ジェシカ・パーカー | ニューヨークに暮らすキャリアウーマンで エヴェレットの恋人 心配性で神経質な性格 |
| ジュリー・モートン/クレア・デインズ | メレディスの妹で良き理解者 姉とは正反対の性格でフレンドリーで社交的 |
| シビル・ストーン /ダイアン・キートン | 一家の母親で明るく元気な性格 メレディスとの結婚に反対する |
| ケリー・ストーン /クレイグ・T・ネルソン | 優しく寛容な一家の父親 |
| エヴェレット・ストーン – ダーモット・マローニー | 一家の長男で恋人メレディスを連れて帰郷する |
| ベン・ストーン /ルーク・ウィルソン | 一家の次男で破天荒な性格 家族の中で唯一メレディスに好意を持つ |
| スザンナ・ストーン・トラウスデイル / エリザベス・リーサー | 一家の長女で妊婦 娘のエリザベスと共に帰郷する |
| サッド・ストーン – タイロン・ジョルダーノ | 一家の三男でゲイの聴覚障害者 同棲中の恋人パトリックと帰郷する |
| エイミー・ストーン – レイチェル・マクアダムス | 一家の次女で末っ子で短気な性格 以前に会ったメレディス印象が最悪で 彼女のことを歓迎していない |
| パトリック・トーマス /ブライアン・ホワイト | サッドのボーイフレンド |
あらすじ
クリスマス前のデパートは多くの人で賑わっていた。
その時、メレディスの携帯電話が鳴る。
「メレディスです
私の都合は関係ないわ
クリスマス前の金曜日だから何なのよ
そうはいかないわ
レポートを配る前に目を通さないと」
ニューヨークで働く超お堅いキャリアウーマンのメレディスは、
売り場の商品に目をやりながら
仕事の電話を切らずに話し続けた。
「彼女からケンに連絡させて
もう空港に着いた頃だから
彼女は予定変更すれば…
キャッチが 切らないで メレディスです
いいわ かけ直す」
電話で仕事を続けるメレディスをよそに
恋人のエヴェレット・ストーンは、
妹へのクリスマスプレゼントを選び小切手で支払っていた。
愛想良く店員にお礼を伝えると彼女は満面の笑顔で返してくれた。
「資料をそろえて届けて」
背後でメレディスの声が聞こえる。
「それエイミーに?赤にして」
エヴェレットが買ったばかりのプレゼントに注文を付けるメレディス。
さっきまで笑顔だった店員の顔がしかめっ面に変わった。
「目を通して彼女に返事する」
いつまでも話し続けるメレディスに業を煮やしたエヴェレットは、
彼女の携帯を切らせようと耳から離した。
「後でかけ直すわ」
それでもメレディスは、携帯が閉じられる寸前まで話を止めなかった。
店員が黄色と赤色のマフラーを2人に見せると
「赤をくれ」
エヴェレットはメレディスの選んだ色を伝えた。
「完璧だな」
やれやれ、これで実家へ帰郷する準備が整った、
とエヴェレットは思ったが…
しかし、一方のメレディスは落ち着かない様子で
相変わらず携帯から手が離せないのだ。
エヴェレットは、神経質なメレディスの様子が
おかしいことに気づいてはいたが、
いつものことなのだ…
彼女はエヴェレットの家族に会うことが心配でたまらない。
その時、メレディスの携帯がまた鳴りだした。
反射的に彼女が移動しようとした瞬間、
エヴェレットはメレディスの肩を抱き
彼女を引き止め
「メリークリスマス」
と店員に感じよく挨拶をした。
続きは本編で!
只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます
(配信は投稿時のものとなります)
まとめ:完璧じゃなくていい、ありのままが愛おしい
敵地(彼の実家)に乗り込む、あの圧倒的アウェイ感
この映画、何がリアルかって、
サラ・ジェシカ・パーカー演じるメレディスの「浮きっぷり」!
彼女は悪気があるわけじゃなが
自分のキャリアを守るためにずっと武装して生きてきたせいか、
初対面の家族の前でも
ハイヒールにきっちりしたスーツ、髪も夜会巻きで隙が全くない。
対するストーン家は、
みんなパジャマみたいなラフな格好で、下ネタもゲイの話題も
全開でオープンな家族だった。
そうです!
まず必ずと言っていい
家同士の「完全なる異文化の衝突」
観ていて心がキリキリ痛むくらいに共感できます。
溶け込もうとがんばればがんばるほど浮きまくる…
「ああ、もう家に帰りたい!」って
メレディスの心の叫びが聞こえてきそうで、
他人事とは思えません。
リアルな視点:「理想の結婚」と「心地いい暮らし」のギャップ
今まで接客を通していろんなご家族の人間模様を見てきた私からしても、
この「結婚による家族のドッキング」って、
人生の最大難所の一つだと思うんですよね。
メレディスと婚約者のエヴェレットは、ニューヨークの洗練された世界では
「完璧な二人」で良かった。
お互いステータスもあって、価値観も合っている“はず”だった。
でも、実家という全く別の場所に行くと、
そのメッキは全く通用せずバラバラと剝がれ落ちるばかり~
そこで、ハタっと考える瞬間があるんです。
「条件が良いから」「お似合いだから」で選んだ結婚が…
本当に自分にとって良かったのか?
日々を暮らしていくための「本当の心地よさ」って何だろう?
この作品は、綺麗事だけじゃない
結婚のリアルな問いを私たちに投げかけてきます。
物語の終盤、ストーン家を包む「ある切ない現実」が明らかになり、
ドタバタ劇は一気に深い家族愛の物語へと変わっていきます。
タイトルの『幸せのポートレート(家族写真)』が
意味するものが分かったとき、胸がいっぱいになるはず…
人の目を気にしてがんばりすぎてしまう
「普通」の幸せの枠にはまらなくて焦っている
家族やパートナーとの関係にちょっと疲れている
そんな人に、ぜひ観てほしい作品です。
人生、計画通りにいかないこと(どん底に見える瞬間)の先にこそ、
思いがけない「本当の幸せ」が待っているのかもしれませんね。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

